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日本軽種馬協会静内種馬場にソットサスがスタッドイン

  • 2025年03月10日
  • スタッドインしたソットサス
    スタッドインしたソットサス
  • 元気な姿で日本軽種馬協会静内種馬場に到着した
    元気な姿で日本軽種馬協会静内種馬場に到着した
  • 初めての環境にも堂々とした様子
    初めての環境にも堂々とした様子
  • ソットサスの輝かしい戦績を刻んだネームプレート
    ソットサスの輝かしい戦績を刻んだネームプレート

 3月7日夕方、新ひだか町静内田原にある公益社団法人日本軽種馬協会静内種馬場に、大阪での輸入検疫を終えて本年から日本で種牡馬として供用を開始するソットサスがスタッドインした。

 ソットサスは父がシユーニ、母がスターレッツシスター、母の父がガリレオという栗毛のフランス産馬。半姉には2018年、2019年のビヴァリーディS(G1)、ダイアナS(G1)、2019年のフラワーボールS(G1)、2018年のBCフィリー&メアターフ(G1)、ジェニーワイリーS(G1)などを制覇して米芝牝馬チャンピオンになったシスターチャーリー、2020年、2021年のワヤS(G3)、2018年のベルトランデタラゴン賞(G3)などを制覇したマイシスターナット、全弟には2025年のネオムターフC(G2)、2023年のラジオNIKKEI杯京都2歳S(G3)などを制覇して、2023年のホープフルS(G1)、2024年のジャパンC(G1)で2着、2024年の日本ダービー(G1)、愛チャンピオンS(G1)で3着になったシンエンペラーがいる。

 ソットサスの競走成績は12戦6勝2着1回3着1回。現役時代はジャン=クロード・ルジェ厩舎に所属し、2歳8月にドーヴィル競馬場でデビュー。2戦目の未勝利戦を3馬身差で制し、初勝利をあげた。3歳時には仏ダービー(G1)を2分02秒9のコースレコードをマークして優勝。ニエル賞(G2)で2度目の重賞制覇を果たした。4歳時にはガネー賞(G1)で2度目のG1制覇。秋には凱旋門賞(G1)に勝った。

 現役を退いた後はアイルランドで種牡馬入り。種付料は€30,000に設定され、初年度は132頭の牝馬と交配し人気を集めた。2024年も種付料€25,000で103頭に種付けし、引き続き高い人気を博した。初年度産駒は3歳。日本ではセナスタイルが3歳新馬戦でデビュー勝ちを収めている。

 ソットサスの導入から輸送などに携わった冨成雅尚業務部長は「慣れない土地での輸入検疫でしたが堂々としていて大物感がありました。3週間の検疫期間中も問題なく過ごすことができました。アイルランドからの長距離輸送、輸入検疫、大阪から約30時間の輸送を無事に終えてホッとしました。仏ダービー(G1)をレコードで勝っているようにスピードもありますし、全きょうだいのシンエンペラーも活躍していますので、期待しているところです。産駒にはクラシック、中長距離で活躍してほしいです。到着が遅れてみなさまにはご迷惑をおかけしました。試験種付、臨時の種畜検査が終わり次第、供用を開始しますので、多くのみなさまにご活用していただきたくよろしくお願いいたします」と話した。

 日本軽種馬協会静内種馬場では3月10日から3月14日までの5日間、ソットサスの展示会(オープンハウス)を開催。時間は10時から11時、14時から16時となっている。種付開始は3月13日を予定。2025年度の種付条件は受胎確認後支払2,500,000円となっている。なお、オープンハウスは生産牧場、馬主等の競馬関係者限定で、一般は見学できない。