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レックススタッドにジャックドールがスタッドイン

  • 2025年03月05日
  • スタッドインしたジャックドール
    スタッドインしたジャックドール
  • 新しい環境にもすっかり慣れた様子
    新しい環境にもすっかり慣れた様子
  • 受胎条件1,000,000円に設定された
    受胎条件1,000,000円に設定された

 2月25日、新ひだか町静内目名にあるレックススタッドに、本年から種牡馬として供用を開始するジャックドールがスタッドインした。

 ジャックドールは父がモーリス、母がラヴァリーノ、母の父がアンブライドルズソングという栗毛の7歳。日高町豊郷にあるクラウン日高牧場の生産で、2019年の北海道セレクションセールにおいて34,560,000円(税込)で前原敏行氏に購買された市場取引馬として知られている。

 現役時代のジャックドールは、前原敏行氏が所有、栗東の藤岡健一厩舎が管理し、競走成績は17戦8勝2着2回。2020年12月にデビューし、3戦目で初勝利をあげた。3歳になり、ひと夏を越えて一気に素質が開花。9月の1勝クラスで2勝目をあげると、2勝クラスの浜名湖特別、3勝クラスのウェルカムS、オープンの白富士S、2022年の金鯱賞(G2)を1分57秒2のコースレコードで優勝し、破竹の5連勝で重賞初制覇を成し遂げた。夏にはパンサラッサ、ウインマリリン、ソダシ、グローリーヴェイズ、ユーバーレーベン、マカヒキといったトップホースを相手に札幌記念(G2)を優勝。2023年の大阪杯(G1)では、スタートから果敢に先行し、最後はスターズオンアースの追い込みをハナ差封じ、1分57秒4のタイムで悲願のG1制覇を成し遂げた。

 その後は右前浅屈腱炎を発症。復帰を目指して休養していたが、再度、右前浅屈腱炎を発症したためオーナーら関係者で協議した結果現役続行を断念し、種牡馬入りを決めたという。ラストランは2023年の天皇賞(秋)(G1)だった。

 2025年の種付条件は受胎条件1,000,000円(フリーリターン特約付き)。事務局はアシュリンジャパンになる。

 ジャックドールを迎え入れたレックススタッドでは「最初はアシュリンジャパンで種牡馬入りと聞いていましたので、まさか当スタッドにくるとはおもっていませんでした。とんとん拍子で話が進みびっくりしました。当スタッドにいたスクリーンヒーローの孫が種牡馬として戻ってきてくれたことはうれしいです。とても扱いやすくて温厚な性格をしています。種付けに関する問い合わせもたくさんきているようなので、できる限り早く試験種付をパスして本番に備えたいです。セレクションセールで高評価で売却された馬らしく、立派な馬体をしています。スクリーンヒーローの血を後世に伝えていきたいです」と話した。