パンサラッサの初年度産駒が誕生する
浦河町姉茶にある桑田牧場において、パンサラッサの初年度産駒が誕生した。
産駒は1月19日生まれの鹿毛の牡馬。出生予定日の1月10日は、パンサラッサと交配相手のなかでいちばん早い予定日だった。曽祖母は1992年の函館3歳S(G3)、3歳牝馬S(G3)、1993年のクイーンC(G3)などを制覇したマザートウショウ、4代母は1983年、1982年の中山記念、1982年の金杯、1981年のラジオたんぱ賞などを制覇したエイティトウショウ、一族にはトウショウボーイ、トウショウペガサス、トウショウレオ、トウショウピット、トウショウサミット、トウショウマリオ、トウショウファルコ、テイエムトッキュー、フロンテアクイーン、ヴェンジェンス、グランリーオ、サンダルフォンなど多くの活躍馬がいるソシアルバターフライ系となる。
桑田牧場では「とても人懐っこい子で可愛らしいです。生まれた時の印象は顔が良くて脚が長く、どちらかというと父のパンサラッサに似ている気がしました。このまま順調に育って、まずは無事にデビューしてほしいです」と話した。
パンサラッサは父がロードカナロア、母がミスペンバリー、母の父がモンジューという鹿毛の8歳。半兄には2012年の青葉賞(G2)2着のエタンダール、半姉には2019年の京成杯オータムH(G3)2着のディメンシオンなどがいる血統で、新ひだか町静内駒場にある木村秀則氏の生産馬になる。
パンサラッサの競走成績は27戦7勝2着6回。2021年の福島記念(G3)で重賞初制覇を飾ると2022年の中山記念(G2)に優勝。続く、ドバイターフ(G1)は果敢に逃げて最後はロードノースと1着同着となりG1初制覇を成し遂げた。2023年には日本調教馬として初めてサウジC(G1)に優勝。逃げ、先行を得意とする「令和の逃亡者」と異名を取り、ワールドワイドな活躍を見せた。
現役引退後の2024年から新ひだか町静内田原にあるアロースタッドで種牡馬入り。秋には南半球のオーストラリアにあるユーロンスタッドにシャトルされた。2025年の種付条件は受胎条件2,500,000円(フリーリターン特約対象)。2頭以上種付けした場合、1頭につき受胎2,000,000円に割引されるという。