ピクシーナイトの初年度産駒が誕生する
日高町幾千世にある門別牧場において、ピクシーナイトの初年度産駒が誕生した。
産駒は1月18日に生まれた鹿毛の牡馬。母はコールミープリティで、叔母に2023年のターコイズS(G3)などを制覇し2024年のヴィクトリアマイル(G1)で2着になったフィアスプライド、2012年のフローラS(G2)などを制覇したミッドサマーフェア、2020年の秋華賞(G1)3着のソフトフルートなどがいるファミリーになる。門別牧場では「母親は馬主さまがジェイエスの繁殖馬セールで購入された馬です。ピクシーナイトらしく馬格があって立派な子どもが生まれました。とても元気で順調に成長しています。お父さんのようにスピードを活かした競走馬になってほしいです」と期待している。
ピクシーナイトは2016年の天皇賞(秋)(G1)、香港C(G1)、チャンピオンズマイル(G1)、2015年の安田記念(G1)、マイルチャンピオンシップ(G1)、香港マイル(G1)、ダービー卿チャレンジトロフィー(G3)などを制覇して、2015年のJRA賞年度代表馬、最優秀短距離馬、2016年のJRA賞特別賞を受賞したモーリスの初年度産駒。母はピクシーホロウ、母の父はキングヘイローで、2022年のラジオNIKKEI賞(G3)などを制覇したフェーングロッテンが半弟という、安平町早来源武にあるノーザンファームの生産になる。
ピクシーナイトの競走成績は14戦3勝2着2回3着1回。2020年9月のメイクデビュー中京で初勝利。デビュー3戦目、2021年のシンザン記念(G3)を1分33秒3のタイムで優勝し重賞初制覇を飾った。2021年のスプリンターズS(G1)でレシステンシア、メイケイエール、モズスーパーフレア、ダノンスマッシュ、クリノガウディー、ミッキーブリランテ、ジャンダルム、ファストフォースといったスピードスターを相手に1分07秒1のタイムで優勝。3歳馬としては2007年のアストンマーチャン以来の勝利で父系曽祖父のグラスワンダー、父系祖父のスクリーンヒーロー、父のモーリスにつづく父仔4代JRAG1制覇という歴史的快挙を達成した。
2024年から日高町富川東にあるブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種牡馬入り。種牡馬一年目は125頭と種付けした。2025年の種付条件は受胎条件1,000,000円(フリーリターン特約対象馬)、または、出生条件1,500,000円に設定されている。