グランダム・ジャパン2024 2歳シーズン表彰式が行われる
2月14日、札幌市内のホテルにおいて、地方競馬全国協会によるグランダム・ジャパン2024 2歳シーズンの表彰式が執り行われた。
グランダム・ジャパンは、牝馬競走の振興と牝馬の入厩促進を図るための世代別牝馬重賞シリーズ。全国各地で行われる牝馬重賞を世代別に体系づけ、競走成績によりポイントを付与し、2歳、3歳、古馬の世代別ポイント獲得上位馬に対し、協賛各団体から日本軽種馬協会を通じボーナス賞金が授与される。地方競馬の優れた牝馬の活躍の舞台を広げるとともに、交流を促進して魅力ある牝馬競走の実施を目指している。グランダム・ジャパン2024 2歳シーズンは、45ポイントを獲得したエイシンマジョリカが第1位、総合優勝に決定した。
エイシンマジョリカは父がディーマジェスティ、母がエーシングリフォン、母の父がストリートクライという血統。馬主は平井克彦氏、調教師は米川昇氏、生産者は新冠町明和にある中地義次氏になる。
エイシンマジョリカは5月22日のJRA認定競走フレッシュチャレンジでデビュー勝ち。JRAのクローバー賞に出走した1戦を除いたダート8戦のうち7戦で3着以内と堅実な成績を残した。とくにグランダム・ジャパンの対象競走であるエーデルワイス賞(Jpn3)では、のちの全日本2歳優駿(Jpn1)勝馬になるミリアッドラヴの2着。東京2歳優駿牝馬でも3着を死守。2位に10ポイント以上の差をつけて、見事総合優勝に輝いた。
表彰式では平井克彦氏の代理で出席した平井瑠奈氏と管理する米川昇調教師に、地方競馬全国協会の吉田誠副理事長が、賞状、記念品、賞金パネルを贈呈した。
表彰式で吉田誠副理事長は「本日はわたくし共が主催しておりますグランダム・ジャパンの表彰式に出席でき、たいへんうれしくおもっているところでございます。ホッカイドウ競馬は昨年、過去最高の発売金額を記録されました。これもひとえに馬たちの活躍はもちろん、オーナーさま、調教師、騎手、厩務員のみなさま、また、ホッカイドウ競馬を盛り上げていただいた競馬記者の方々、ファンのみなさまのおかげと、心からお祝い申し上げます。
さて、グランダム・ジャパンですが、どうやって牝馬の競走を盛り上げていくかということで、いくつかのレースをひとつのシリーズとして、ポイント制で行いポイントを争うという形で実施しております。今回、授賞されますエイシンマジョリカ号におかれましては、9戦されて2勝ということで、7戦が3着以内となり、馬券を買う競馬ファンのみなさまにはありがたい馬ではないかとおもいます。とくにエーデルワイス賞(Jpn3)はJRAから強力な馬たちが出走するなかで2着と、非常に安定的な成績を収められました。牝馬の価値を高めて馬主さまに牝馬を高く買っていただくことが生産の現場を支えることになるとおもいます。そういった意味で牝馬の競走をいかにして盛り上げていくかというのは地方競馬全国協会全体の課題になっています。これから、なによりも優勝されたエイシンマジョリカ号が今年、来年度へ向けて、よりいっそうの活躍をされていくことが、このグランダム・ジャパンの価値を高めることにつながっていきますので、心からご活躍をお祈りいたします」と祝福した。