令和6年度北海道競馬記者クラブ表彰式が行われる
2月14日、北海道競馬記者クラブによる、令和6年度北海道競馬記者クラブ表彰式が、札幌市中央区にある京王プラザホテル札幌において行われた。
表彰式には授賞馬の関係者や授賞者が出席。北海道競馬記者クラブ代表幹事社の報知新聞社北海道支局飯塚康博支局長が「本日はお足元の悪いなか、お集まりいただきまして、まことにありがとうございました。本日の表彰式は本年度、目覚ましいご活躍をされた方々をたたえる会でございます。これから表彰を受ける方々におきましては、心よりお祝い申し上げます。また、日ごろの当クラブの取材活動に、ご理解、ご協力いただきまして、まことにありがとうございます。記者クラブを代表いたしまして、あつく御礼申し上げます。本年度のホッカイドウ競馬におきましては、ナイター競馬スタートから30周年、2009年から門別競馬場で始まりましたグランシャリオナイターから15周年という、ダブルのメモリアルイヤーでした。そのなかでも、ホッカイドウ競馬さまは、グランシャリオクイーンズをはじめとした牝馬限定の重賞競走を新設するなど、創意工夫を施されてきました。そのおかげもありまして、売り上げも2年ぶりに過去最高を更新するなど、日ごろのみなさまの努力が実った形ではないかと考えております。来年度のシーズンも、あと2か月でスタートします。ホッカイドウ競馬さまのますますのご発展、そして、本日ご出席されているみなさまの、ご活躍、ご健勝を心より申し上げます」とあいさつした。
北海道競馬記者クラブ選出の年度代表馬は、2歳部門がソルジャーフィルド、3歳以上部門がベルピット。
ソルジャーフィルドは、父がルヴァンスレーヴ、母がアイルゴーバック、母の父がアッミラーレという血統。(株)本城が所有、川島洋人厩舎が管理、主戦が小野楓馬騎手、担当が川島洋哉厩務員、生産が日高町富川東にある(有)グッドラック・ファームになる。
ソルジャーフィルドはホッカイドウ競馬所属として5月にデビュー。初戦2着の後、3連勝で臨んだブリーダーズゴールドジュニアカップとサンライズカップは僚馬のリコースパローに先着を許す形となったが、JBC2歳優駿(Jpn3)では、後方3番手から長く力強い追い上げで先頭に立つと堂々と3馬身差をつけてゴール。初の重賞制覇がビッグタイトルとなった。昨年の最終戦、全日本2歳優駿(Jpn1)は、初の遠征競馬、初コースと初もの尽くしをものともせず、勝馬と互角の勝負を演じて地方最先着となる3着を確保。その実力を存分に発揮した。
ベルピットは父がパイロ、母がベルライン、母の父がダイワメジャーという血統。廣松金次氏が所有、角川秀樹厩舎が管理、主戦が桑村真明騎手、担当が上村恭太厩務員、生産が日高町豊田にある厚賀古川牧場になる。
ベルピットは本年度、4月のゆうべつチューリップフェア特別から始動し、コスモバルク記念、赤レンガ記念、旭岳賞、瑞穂賞、道営記念まで、6戦全勝という輝かしい成績で今シーズンのホッカイドウ競馬を締めくくった。前年の3歳三冠馬として古馬の仲間入りを果たした今シーズンは、中長距離路線の重賞競走をすべて手中に収めるという偉業を達成。ホッカイドウ競馬の総大将としての座をゆるぎないものとした1年を送った。
表彰式では北海道競馬記者クラブ代表幹事社の報知新聞社北海道支局飯塚康博支局長が、ソルジャーフィルドとベルピットの関係者に賞状と記念品を授与。ほかにも田中淳司調教師には報知新聞「リーディングトレーナー賞」が報知新聞社北海道支局飯塚康博支局長から、石川倭騎手には日刊スポーツ「リーディングジョッキー賞」が北海道日刊スポーツ新聞社営業セクション広告チーム上野耕太郎氏から、川島洋人調教師にはスポーツニッポン「特別賞」がスポーツニッポン新聞社藤田有弘専門委員から贈られた。
ベルピットの馬主である廣松金次氏は「おかげさまで完全制覇ができましてありがとうございます。なかでも道営記念が一番印象に残っています。とてもいい競馬をしてくれました。来シーズンは地元の重賞競走と他場のダートグレード競走を目指していきたいと考えています」と授賞の喜びを語った。