ビッグレッドファームで種牡馬展示会が開催される
2月13日、新冠町明和にあるビッグレッドファームにおいて種牡馬展示会が開催された。
2月3日から日高や胆振地区の各種馬場にて開催されていた種牡馬展示会も、ここビッグレッドファームが最後。当日は天候に恵まれたこともあり多くの生産者が駆け付けた。
ビッグレッドファームの種牡馬展示会では、6頭の繋養種牡馬を展示。今年で25歳になり父としてドリームバレンチノ、コスモオオゾラ、サミットストーン、ローズジュレップ、ウインムート、ローズプリンスダム、マイネルバイカ、クレイジーアクセルなどを、母の父としてユーバーレーベン、クリノドラゴン、コガネノソラなどの重賞勝馬を送り出したロージズインメイは、「体調がおもわしくないことから先日、種牡馬の引退を決定いたしました」とアナウンスされた。
トップバッターはジョーカプチーノ。供用13年目を迎えた。圧倒的なスピードとパワーを産駒に伝え、芝、ダートを問わず、短距離を中心に活躍馬を送り出している。昨年は血統登録数がわずか13頭のなかから、2頭がJRAの2歳新馬戦に勝利した。また、昨年はサンデイビスが京都ハイジャンプ(JG2)に優勝。19歳とはおもえぬ若々しい姿が印象的だった。
続いて出てきたダノンバラードは供用11年目。事務局は「毎年、毎世代、重賞戦線で活躍する産駒を送り出しています。マイネルチケットは京王杯2歳S(G2)で2着、サウジアラビアロイヤルC(G3)で3着、シンザン記念(G3)で4着、キタノクニカラはフェアリーS(G3)で5着となり、今年の春の大レースへと駒を進めていくことでしょう」と期待を込めた。
3頭目はゴールドシップ。事務局は「これまでにデビューした5世代すべての世代で春のクラシック出走馬を送り出しています。この3年間の産駒の芝平均勝ち距離が2,000mを越えているように、父の活躍の舞台となった芝の中長距離で顕著な実績を残しています」と紹介した。
4頭目はダノンザキッド。供用2年目の種牡馬だ。事務局は「体高も高く馬格に恵まれていながら、運動神経の良さ、手先の器用さを兼ね備えています。誕生した当歳馬も体格に恵まれており、父の特徴が表れています。ジャスタウェイの代表産駒です」と説明した。
続くウインブライトは11歳、供用5年目になる。初年度産駒は昨年デビュー。「すでにJRAで5頭、地方でも3頭が勝ち上がっています。芝の1,200mから2,000m、また、ダート戦など、さまざまなカテゴリーで勝ち上がっています。現役晩年になって、さらに価値ある競走成績を残したウインブライト同様に、これから産駒の活躍がさらに目立ってくることでしょう」と将来の活躍を約束した。
最後、6頭目はベンバトル。供用4年目になる。初年度産駒は今年デビューで、ビッグレッドファームでは30頭近くの育成を行っているという。昨年はオーストラリアのヴィクトリア州にあるウッドサイドパークスタッドからオファーを受ける形でシャトル供用され、69頭の繁殖牝馬と種付けを行い、12月に帰国した。父ドバウィは世界的名種牡馬。「ベンバトルは1,600mから2,000mの芝とダートで活躍し、重賞に10勝しています。早い時計の決着を得意とした一流の競走馬でした。日本競馬と好相性である可能性が高いです。これらの特徴は産駒に伝わっているものと期待しています」と紹介した。
最後に事務局は「本年も万全の態勢でみなさまをお迎えいたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。本日は足元のお悪いなか、まことにありがとうございました」と感謝した。