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ダノンザキッドの初年度産駒が披露される

  • 2025年02月17日
  • お披露目されたダノンザキッドの初年度産駒
    お披露目されたダノンザキッドの初年度産駒
  • 1月19日に生まれたダリオール25
    1月19日に生まれたダリオール25
  • 1月26日に生まれたストークアンドレイ25
    1月26日に生まれたストークアンドレイ25

 2月13日、新冠町万世にあるビッグレッドファームにおいて、ダノンザキッドの初年度産駒が披露された。

 披露されたのは、1月19日に生まれた牝馬と1月26日に生まれた牡馬の2頭。牝馬は母がフランスのぺネロープ賞(G3)などを制覇したダリオールで母の父がハイエストオナー、牡馬は母が函館2歳S(G3)などを制覇したストークアンドレイで母の父がクロフネとなる。

 ビッグレッドファームは「ストークアンドレイの当歳は7番目の仔になります。がっちりした感じで生まれてきました。ダノンザキッドに似ているとおもいます。ダリオールの仔は11番目の子どもになります。お母さんは大きいですが、これまで産んだ子どもには小さい子どももいました。この仔はとくに大きく生んでくれました。見ての通り元気いっぱいです。大きいながらも俊敏な動きをします。ご覧いただければおわかりのように、2頭ともがっちりして力強いイメージを持たれるかとおもいます。ビッグレッドファームではダノンザキッドの子どもがすでに4頭生まれていますが、総じて扱いやすいです」と説明した。

 ダノンザキッドは父がジャスタウェイ、母がエピックラヴ、母の父がダンシリという血統の7歳。安平町早来源武にあるノーザンファームの生産で、2018年のセレクトセール当歳セッションにおいて、108,000,000円(税込)で(株)ダノックスに売却された市場取引馬として有名だ。

 ダノンザキッドは2020年6月の阪神競馬場にて2歳新馬戦を快勝。続く東京スポーツ杯2歳S(G3)でタイトルホルダーらを上り3ハロン最速となる33秒5で差し切って重賞初制覇を飾った。新馬、重賞と連勝で臨んだ暮れのホープフルS(G1)でオーソクレース、ヨーホーレイク、タイトルホルダー、シュヴァリエローズらを相手に上り3ハロン36秒4の末脚を発揮。難なく勝利し、デビューから無傷の3連勝でG1ウィナーとなり、この年のJRA賞最優秀2歳牡馬に選出された。

 その後も国内外で11度のG1競走に出走し、2022年の香港C(G1)やマイルチャンピオンシップ(G1)2着など、高いレベルのパフォーマンスを披露した。

 通算19戦3勝2着2回3着5回の成績を収めて、昨年からビッグレッドファームにおいて、種牡馬として供用を開始。祖父ハーツクライ、父ジャスタウェイのサイアーラインを継承する種牡馬として期待は大きく、供用初年度となる昨年は74頭と種付けしている。