ダーレー・ジャパン スタリオンコンプレックスでオープンハウスが開催される
2月3日、4日、5日、6日、7日、10日の6日間、ダーレー・ジャパン(株)は、日高町富浜にあるダーレー・ジャパン スタリオンコンプレックスにおいて、ダーレーオープンハウス2025を開催した。
ダーレーオープンハウスは、軽種馬生産者や馬主、繁殖牝馬所有者、調教師らを対象に、期間を設けてダーレー・ジャパン スタリオンコンプレックスの繋養種牡馬をお披露目する恒例イベント。毎年、種付シーズン前の2月上旬に完全予約制で実施している。
本年は新種牡馬としてダートチャンピオンのレモンポップを導入。レモンポップへの注目は高く、4頭の新種牡馬が加わった昨年と同様約800人の来場があった。
新種牡馬のレモンホップは、父がレモンドロップキッド、母がアンリーチャブル、母の父がジャイアンツコーズウェイという血統。2020年11月のデビューから2連勝。その後、脚部不安で約1年の休養から復帰して3戦目から上り3ハロン最速のタイムをマークし、破竹の4連勝を果たした。2023年の根岸S(G3)で重賞初制覇。いよいよ本格化を迎え、続くフェブラリーS(G1)ではゴール前で一気に突き抜け、待望のG1初制覇を成し遂げた。秋はマイルチャンピオンシップ南部杯(Jpn1)で後続に2秒0差をつけ圧勝すると、暮れのチャンピオンズC(G1)は不利とされる大外発走から先手を奪うと、後続に影を踏まさぬスピードで圧勝。JRAダートG1同一年完全制覇を達成し、JRA賞最優秀ダートホースに選出された。昨年はさきたま杯(Jpn1)、マイルチャンピオンシップ南部杯(Jpn1)、チャンピオンズC(G1)を制し2年連続でJRA賞最優秀ダートホースを受賞。国内においては5歳時、6歳時に無敗、G1/Jpn1競走は6戦全勝、通算16戦13勝2着3回とパーフェクトな成績を収めた。
オープンハウス期間中は、足を運んだ来場者にボリューム満点の馬体と良い意味でダート馬らしくないしなやかな動きを披露。3日には現役時代に管理した田中博康調教師と主戦を務めた坂井瑠星騎手が駆け付け、「厩舎に貢献してくれましたし、経験が何より、この子の歩んだ闘いの日々が、ぼくたちにとって財産になります。とても賢い子でしたし、何といってもスピードがありましたので、そのあたりがしっかり遺伝してくれたらいいなとおもってます。馬格もあるので、見栄えもする子が多く出るんではないかなととても楽しみです」(田中博康調教師)、「見た目もまだ大きく変わっていなくて、まだまだ走れるんじゃないかなあっていう印象。どのレースもほんとに思い出に残っているんですけど、一番強かったのは1回目のマイルChS南部杯(Jpn1)ですね。ムチもいらないくらいだったですし、あのときのパフォーマンスをしたら、どの馬にも負けないんじゃないかなとおもってます」(坂井瑠星騎手)と久しぶりの再会に目を細めたという。
オープンハウスを終え、加治屋正太郎ノミネーションマネージャーは「ほかの種馬場とは異なり、種牡馬の展示は期間中を通して少人数への方々に行っていますので、より入念に各種牡馬をご覧いただくことができたとおもいます。また、会場内ではスタッフと生産者、そして馬主様をはじめとした競馬関係者との会話も弾み、ひじょうに有意義な時間となりました。ご来場者の方々にも楽しんでいただけたとおもいます。レモンポップに関しては、ダートで比類なき実績を残した馬ですし、デインヒル、ノーザンダンサーを送り出してきたファミリーラインに属するということもあり、種牡馬として本馬にかかる期待は非常に高いものがあります。今後は優秀な繁殖牝馬からの強力なサポートを受けることになりますので、これにしっかりと応えて日本を牽引する大種牡馬になってほしいと感じています。本年は新種牡馬レモンポップが加わり過去最高のラインナップとなりました。みなさまにご満足いただけるようなサービスの提供に努め、スタッフ一同気を引き締めてシーズンに入ります。多くのみなさまにご利用していただけたら幸いです」と話した。