馬産地ニュース

日本軽種馬協会静内種馬場で種牡馬展示会が開催される

  • 2025年02月10日
  • 午前9時。吐く息も白い中で開催された
    午前9時。吐く息も白い中で開催された
  • パレードリンクは見学者で埋められた
    パレードリンクは見学者で埋められた
  • 場内にはソットサスのプロモーションVTRが流されていた
    場内にはソットサスのプロモーションVTRが流されていた
  • 挨拶を行った上野儀治副会長
    挨拶を行った上野儀治副会長
  • ステラヴェローチェの好馬体にどよめきが行った
    ステラヴェローチェの好馬体にどよめきが行った
  • 産駒がデビュー年度を迎えたミスチヴィアスアレックス
    産駒がデビュー年度を迎えたミスチヴィアスアレックス
  • 産駒成績が好調なデクラレーションオブウォー
    産駒成績が好調なデクラレーションオブウォー

 日本軽種馬協会静内種馬場の種牡馬展示会が7日午前9時から、同種馬場内パレードリンクで行われた。

 仏国産の新種牡馬ソットサス(2016年生、栗毛、父シユーニ)はアイルランドから出国する際の衛生条件の調整に戸惑い到着が3月7日にズレ込んだため、この日に展示することはできなかったが、代わりに同馬のプロモーションVTRを作成し、場内4か所に設けられたモニターで紹介。仏ダービー(G1)をコースレコードで制し、不良馬場で行われた凱旋門賞(G1)をも制した同馬の魅力を伝えた。

 展示会には、上野儀治副会長・常務理事も姿を見せ「本日、ソットサスを紹介できないのは残念ですが、この馬は欧州のトップサイアーであるシユーニの本邦初の後継種牡馬であり、日本の競馬に対する適性は全弟シンエンペラーの活躍と、1月19日の新馬戦に勝利したセナスタイル(牝3歳、父ソットサス)が証明してくれております。また、一昨年から種付料の支払い方法を改善し、申し込み方法を簡略化しました。みなさまにとって利用しやすい、愛される種馬場を目指しておりますので、どうぞよろしくお願いします」とあいさつ。

 その後、遊佐場長から同種馬場で種牡馬生活を送る7頭が紹介された。最初に登場したのはステラヴェローチェ(2018年生、青鹿毛、父バゴ)。2歳7月にデビューして、不敗のままサウジアラビアRC(G3)に優勝。レコード決着となった朝日杯フューチュリティS(G1)はメンバー最速の末脚で追い込むも0秒1差及ばずの2着。3歳シーズンは神戸新聞杯(G2)に勝利したほかクラシックにフル参戦して3、3、4着のち有馬記念(G1)4着。同期のエフフォーリア、シャフリヤール、タイトルホルダーとともに世代トップクラスの実力馬。「2歳戦から活躍できる仕上がりの早さとスピード競馬における瞬発力、古馬になってからの成長力、パワーを兼ね備えた素質豊かなオールラウンダー」と紹介された。また、長く同種馬場で種牡馬生活を送り、多くの活躍馬を送りながらも昨年をもって種牡馬引退した父のバゴにも触れ「父同様に芝、ダート距離の長短を問わずに活躍馬を送ってくれるものと期待しています。ご活用いただき、本馬が叶わなかったG1制覇を成し遂げて欲しい」と締めくくられた。

 続いて登場したのは供用2年目を迎えた米国産シャープアステカ(2013年生、黒鹿毛、父フロイド)。「昨年は146頭の繁殖牝馬に配合をいただき、9割を超える受胎率を記録しました。受胎に悩んでいる繁殖牝馬をお持ちの方は、本馬との配合をご検討ください。また、すでに初年度産駒が複数頭生まれておりますが、父によく似たしっかりした馬との評判をいただいております。配合する際の参考にしてください」と紹介された。

 供用3年目を迎える米国産カラヴァッジオ(2014年生、芦毛、父スキャットダディ)を挟んで登場したのは、産駒がデビュー鮮度を迎えた米国産ミスチヴィアスアレックス(2017年生、鹿毛、父イントゥミスチーフ)。「本馬自身の競走成績も素晴らしいものがありますが、北米でリーディングサイアーを続けるイントゥミスチーフの、本邦唯一の後継種牡馬。「育成場の話では素直な産駒が多く、順調に調教を進められると聞いており、父同様にスピードを武器に、早い時期からの活躍が期待されます」とコメントした。

 その後は英国産マクフィ(2007年生、鹿毛、父ドバウィ)、米国産デクラレーションオブウォー(2009年生、鹿毛、父ウォーフロント)、英国産ノーブルミッション(2009年生、鹿毛、父ガリレオ)が磨き上げられた馬体で登場し、見学者をうならせた。

 ソットサスプロモーション動画についてはこちら