白馬牧場で種牡馬展示
2月6日、新冠町西泊津にある白馬牧場において、報道関係者に種牡馬展示が行われた。
白馬牧場において本年から種牡馬として繋養されるニシノデイジーは、父がハービンジャー、母がニシノヒナギク、母の父がアグネスタキオンという鹿毛。浦河町西幌別にある谷川牧場の生産になる。
ニシノデイジーは2歳7月に函館競馬場の芝1,800mのメイクデビュー函館にてデビューし2着。同じ函館競馬場の芝1,800mで2戦目に初勝利をマークした。3戦目に陣営が選んだのは、過去に数多くの名馬が優勝馬に名を刻む札幌2歳S(G3)。好スタートから手ごたえよく中団を進むと、最後はナイママを力でねじ伏せ重賞初出走初勝利をあげた。つづく東京スポーツ杯2歳S(G3)は2か月半ぶりの実戦。スローペースの瞬発力勝負となったが、中団のインコースで脚を溜め上り3ハロン33秒9の末脚で一気につけ抜け、重賞連勝でクラシック候補の一頭に数えられるようになった。
6歳になりハードル界に転身すると障害馬としても素質が開花。障害転向2戦目で障害初勝利をあげると、暮れの中山大障害(JG1)で絶対王者のオジュウチョウサンらを退けて優勝。昨年暮れの中山大障害(JG1)は、3頭が競走中止となる過酷なサバイバルレースのなか、2年ぶり2度目の制覇を果たし有終の美を飾った。2024年JRA賞最優秀障害馬のタイトルを手に現役を引退。生涯成績は32戦6勝2着3回3着4回となる。
種付料は受胎条件200,000円(フリーリターン特約あり)。白馬牧場の長浜和也社長は「すでに試験種付けも無事に終えてあとは本番を待つばかりです。よろしくお願いいたします」と準備万端の様子。試験種付けの相手は障害用の乗用馬で妊娠鑑定の結果待ちという。
ほかにも新入厩馬でダノンレジェンドの半弟でダノンキングリーの半兄になるダノングッド、種牡馬復帰2年目のゴールデンバローズ、スワーヴリチャードの半兄として知られるバンドワゴン、かしわ記念(Jpn1)優勝馬ワイドファラオ、ゴスホークケンの貴重な後継種牡馬マルターズアポジー、スニッツェルの貴重な後継種牡馬ヤングマンパワー、サウジダービー馬フルフラットなども展示された。