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ブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種牡馬展示会開催

  • 2025年02月06日
  • 最初に登場したジャスティンミラノ
    最初に登場したジャスティンミラノ
  • 力強い歩様を見せたドライスタウト
    力強い歩様を見せたドライスタウト
  • 新種牡馬プロミストウォリアも元気な姿を見せた
    新種牡馬プロミストウォリアも元気な姿を見せた
  • 初年度産駒がデビュー年度を迎えたキセキ
    初年度産駒がデビュー年度を迎えたキセキ
  • トリを飾ったリアルスティール
    トリを飾ったリアルスティール

 展示会ウィーク3日目の2月5日は、人気種牡馬を多く抱える日高町のブリーダーズ・スタリオン・ステーション。この日は北海道の西にある低気圧が停滞した影響で風が強く、また時折雪が降るあいにくの天気だったが、3頭の新種牡馬含め同スタリオンステーションで種牡馬生活を送る18頭が紹介された。

 最初に登場したのは2024年にチャンピオンサイアーとなったキズナの本邦初後継種牡馬となったジャスティンミラノ。応援に駆け付けた友道康夫調教師は「父親のキズナからスタミナとパワーを、英国のスプリントG1ナンソープS(G1)を勝った母親のマーゴットディドからスピードを受け継いで芝2,000mの皐月賞(G1)をレコード勝ちしました。志なかばでの引退となりましたが、種牡馬としての可能性は無限にあると思います」と、その可能性を示唆。事務局からは「ほぼパーフェクトと言えるレースパフォーマンスと、規格外のスピードと瞬発力は早い時期に引退を余儀なくされたフジキセキやアグネスタキオンを彷彿させるものがあり、今後は、その自身の能力を産駒に託する事となりました」と期待を寄せた。

 続いて登場してきたのは全日本2歳優駿(Jpn1)を不敗のままレースレコードで制したドライスタウト。現役時代に苦楽を共にした牧浦充徳調教師からは「アフリート肌にシニスターミニスターという血統と雄大な馬格。それでいて柔らかい動き、走りをする馬でした。ケガに泣かされたこともあって余力を残しての種牡馬入り。シニスターミニスターの後継種牡馬として良い産駒を残してくれると思いますので、よろしくお願いいたします」と集まった生産者に呼びかけた。事務局からは「母系に入るアフリートの影響もあって、ダート総合、そしてNARチャンピオンサイアーとなったシニスターミニスター産駒としては仕上がりが早くスピードタイプ。昨年暮れの押し詰まった時期での引退、種牡馬入りとなりましたが、シンジケートは即刻満口で今シーズンの申し込み受付も、もう間もなく終了する勢いです」と報告があった。

 新種牡馬3頭目はケガに泣かされ続けた未完の大器プロミストウォリア。「抜群のスタートセンスを持ち、非凡なスピードで逃げ切り勝ちを繰り返しました。競走馬としてはわずか11戦でのキャリアでしたが、ダートに特化した万能型種牡馬として輝かしい未来が約束されていると思います」とエールが送られた。

 そのあとは、初年度産駒が産声をあげ始めているピクシーナイト。供用3年目を迎えるグローリーヴェイズが紹介され、産駒がデビュー年度を迎えたダノンスマッシュとキセキ。人気の内国産種牡馬が次々と登場。

 さらに産駒活躍中のサトノダイヤモンド、グレーターロンドン、ジャスタウェイ。さらには産駒テーオーロイヤルが天皇賞(春)(G1)を制したリオンディーズと、産駒が芝・ダートで活躍を続けるリアルスティールまで。この日はあいにくの天候だったが、総勢18頭のスタリオンパレードは見るものを釘付けにしていた。