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イクイノックスの初年度産駒が誕生

  • 2025年01月28日
  • 社台コーポレーション白老ファームで誕生したイクイノックスの初年度産駒
    社台コーポレーション白老ファームで誕生したイクイノックスの初年度産駒
  • 1月13日に生まれた鹿毛の牝馬
    1月13日に生まれた鹿毛の牝馬
  • 母はアメリカのG2勝馬のラフォルス
    母はアメリカのG2勝馬のラフォルス

 1月13日、安平町早来源武にある社台スタリオンステーションにて、2024年から種牡馬として繋養されているイクイノックスの初年度産駒が、白老町社台にある社台コーポレーション白老ファームで誕生した。

 生まれたのは鹿毛の牝馬。母は2019年のサンタマリアS(G2)などを制覇し、2018年のクレメントLハーシュS(G1)で2着、ゼニアッタS(G1)で2着、ビホールダーマイルS(G1)で2着とアメリカのG1競走でも活躍したラフォルスになる。出産予定日より1週間ほど早く生まれたが、母子とも順調に過ごしているという。

 父になったイクイノックスは牡6歳の青鹿毛。その父はキタサンブラック、母はシャトーブランシュ、母の父はキングヘイローという血統で、安平町早来源武にあるノーザンファームの生産になる。

 イクイノックスは現役時代、(有)シルクレーシングが所有、美浦の木村哲也厩舎が管理。2021年8月に新潟競馬場のメイクデビュー新潟で初勝利。2021年の東京スポーツ杯2歳S(G2)で重賞初制覇を飾った。

 3歳になり2022年の皐月賞(G1)は同厩舎のジオグリフに1馬身及ばずの2着、続く日本ダービー(G1)はドウデュースの首差2着に惜敗。秋になり古馬相手の天皇賞(秋)(G1)で大逃げを打ったパンサラッサやジャックドール、シャフリヤール、ユーバーレーベン、ジオグリフといったトップホースを相手にG1初制覇を成し遂げた。さらに暮れの有馬記念(G1)でジェラルディーナ、エフフォーリア、ジャスティンパレス、タイトルホルダー、ヴェラアズール、ポタジェ、アカイイトらを撃破。JRA賞年度代表馬、最優秀3歳牡馬に選出された。

 古馬になってからはコースレコードで2023年のドバイシーマクラシック(G1)、宝塚記念(G1)、JRAレコードで天皇賞(秋)(G1)、ジャパンC(G1)を連勝。2年連続でJRA賞年度代表馬に輝くとともに、最優秀4歳以上牡馬に選出された。

 10戦8勝2着2回の成績を収め現役を引退。供用初年度の2024年は、父のキタサンブラックと並び国内最高額となる20,000,000円の種付料に設定され、203頭の繁殖牝馬と交配している。初年度産駒は今春、続々と誕生する。