アロースタッドにパールシークレットがスタッドイン
1月18日午後12時ころ、新ひだか町静内田原にあるアロースタッドに、2025年から種牡馬として供用を開始するパールシークレットがスタッドインした。
パールシークレットのスタッドインには、松木優場長をはじめとしたスタリオンスタッフ、パールシークレットを導入した下村優樹代表取締役をはじめとした新冠町の大狩部牧場のスタッフ、事務局(株)ジェイエスの職員らが出迎え。無事の到着を確認すると安どの表情を浮かべ、これから日本で新生活を始めるパールシークレットに期待のまなざしでエールを送った。
パールシークレットは16歳の栗毛のイギリス産馬。父はコンプトンプレイス、母はアワーリトルシークレット、母の父はロッシーニという血統で、おいには2024年のパレスハウスS(G3)などを制覇したセヴンクエスチョンズがいる。
パールシークレットの競走成績は26戦7勝2着1回3着1回。2011年にイギリスのヨーク競馬場でデビューし初陣を勝利で飾った。その後も勝ち続け無傷の4連勝を達成。古馬になり2015年のテンプルS(G2)で重賞初制覇を成し遂げた。
現役引退後はイギリスで種牡馬入り。主な産駒にはワールドトロフィー(G3)4着のデザイナーがいる。
父コンプトンプレレスは1997年のジュライC(G1)優勝馬。種牡馬としてもパールシークレットのほかに、2008年、2009年のナンソープS(G1)などを制覇したボーダーレスコットを送り出した。
厚真町での輸入検疫を終えたパールシークレットは初めての環境にも戸惑うことなく落ち着いた表情で新天地に到着。下村優樹代表のボディチェックを終えると用意された馬房に入った。馬房はパンサラッサの向かいになる。
種付料は受胎条件500,000円(フリーリターン特約)。下村優樹代表は「長距離輸送と輸入検疫で心配しましたが、良いコンディションでスタッドインできてホッとしております。パールシークレットはヨーロッパのスプリンターだったので、そのスピード能力に期待したいです。私の牧場でもさまざまな適性を持つ繁殖牝馬を用意してます。日本の繁殖牝馬、日本の血脈とどのようにかみ合うのか楽しみです。体高はあまりないですし胴長の体型なので短いところの馬とはおもいますが、肩回りの筋肉と臀部の容積がストロングポイントになるとおもいます。そこを子どもたちに伝えてほしいですね」とコメントした。