馬産地ニュース

ひだかうまキッズ探検隊が北大静内研究牧場を見学

  • 2025年01月21日
  • どさんこについて学んだひだかうまキッズ探検隊
    どさんこについて学んだひだかうまキッズ探検隊
  • 山林で24時間放牧されるどさんこ
    山林で24時間放牧されるどさんこ
  • どさんことのふれあいを楽しんだ
    どさんことのふれあいを楽しんだ

 1月9日、新ひだか町教育委員会が主催し一般社団法人umanowaが企画・運営する「ひだかうまキッズ探検隊2024」は、新ひだか町静内御園にある国立大学法人北海道大学北方生物圏フィールド科学センター静内研究牧場において、どさんこについて学んだ。

 ひだかうまキッズ探検隊は、新ひだか町在住の小学3年生から6年生を対象に、馬の歴史・文化・仕事を「見る・知る・学ぶ」取り組み。2024年度は新ひだか町静内真歌にあるライディングヒルズ静内、新冠町にあるビッグレッドファーム、浦河町西舎にある公益財団法人軽種馬育成調教センター、日高町富川駒丘にある門別競馬場、日高町緑町にあるひだか・ホース・フレンズと新冠町高江にあるノーザンレイク、新ひだか町静内田原にあるアロースタッドと静内目名にあるレックススタッドにおいて、馬に関するさまざまなことを学習。今回の北大静内研究牧場が最後の活動になった。

 北大静内研究牧場は昭和25年に農林水産省新冠種畜牧場(現独立行政法人家畜改良センター新冠牧場)より、林牧馬約80頭および林間放牧地の保管換えを受け、北海道大学農学部日高実験農場として発足。平成13年に大学内の施設が整備されて現在の名称になった。森林330ha、草地130haを含む470haの土地に、牛約150頭(肉用牛)、馬約100頭(北海道和種馬、乗用馬および軽種馬)を飼養し、大学の研究牧場としては最大規模を誇る。牧場は家畜生産に関する総合的な教育研究の場となっている。現在は狭義の家畜生産のみならず、牧場を取り巻く生態系を構成する、水、土壌、気象、動植物などを含めた総合的な研究を推進しており、専門教育以外にも教養教育としての自然教育・農業教育の場として活用されている。

 北大静内研究牧場ではどさんこが24時間放牧されている林間放牧地において、どさんこの生活ぶりを見学。ひだかうまキッズ探検隊を案内した河合正人場長は、どさんことは、どさんこをなぜ木が生い茂る山林に24時間放牧するのか、放牧してどのようなことを研究しているのか、どさんこは林間放牧地で何を食べて生活しているのか、どさんこをどのような方法で個体識別しているのか、どさんこには何種類の毛色があるのかなどを説明した。

 林間放牧地のどさんこは、最初はたくさんの人間に対して警戒するしぐさを見せていたが、じょじょに興味を持ち始めて子どもたちに接近。うまキッズたちも優しく声をかけてどさんことのふれあいを楽しんでいた。