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社台スタリオンステーションにシャフリヤールがスタッドイン

  • 2025年01月20日
  • スタッドインしたシャフリヤール
    スタッドインしたシャフリヤール
  • 満を持して社台スタリオンステーションに到着した
    満を持して社台スタリオンステーションに到着した
  • 獲得賞金は15億円を超えた
    獲得賞金は15億円を超えた

 12月28日午後12時ころ、安平町早来源武にある社台スタリオンステーションに、2025年から種牡馬として供用を開始するシャフリヤールが、颯爽とスタッドインした。

 シャフリヤールのスタッドインには、徳武英介場長をはじめとした社台スタリオンステーションのスタッフ、生産・育成したノーザンファームの職員らが出迎え。競走生活の労をねぎらうとともに、新生活へ向けて期待のまなざしを送った。

 年が明けて7歳になったシャフリヤールは、父がディープインパクト、母がドバイマジェスティ、母の父がエッセンスオブドバイという血統の黒鹿毛の牡馬。母は2010年のBCフィリー&メアスプリント(G1)、サラブレッドクラブオヴアメリカS(G2)などに勝ったG1ウィナーで、全兄は2017年の皐月賞(G1)、2019年の大阪杯(G1)、2017年の毎日杯(G3)などを制覇したアルアイン、おじには2024年の中京記念(G3)、2025年の中山金杯(G3)などを制覇したアルナシームがいる。

 シャフリヤールは(有)サンデーレーシングが所有、栗東の藤原英昭厩舎が管理。2020年10月に京都競馬場でデビューし初勝利を飾った。3歳になりデビュー3戦目となった2021年の毎日杯(G3)で重賞初制覇。続く日本ダービー(G1)は1番人気の皐月賞馬エフフォーリアを差し切ってハナ差で優勝。走破タイムの2分22秒5はレースレコードとなった。

 古馬になってからは2022年のドバイシーマクラシック(G1)に優勝。その後も2022年のジャパンC(G1)で2着、2023年のBCターフ(G1)で3着、2024年のドバイシーマクラシック(G1)で2着、2024年のBCターフ(G1)で3着、ラストランとなった2024年の有馬記念(G1)で2着と日本のみならず海外のG1競走でも好走。18戦4勝2着3回3着4回の成績を残した。総獲得賞金は1,518,459,600円になる。

 12月26日付でJRAの競走馬登録を抹消。種付料は2,500,000円(受胎確認後支払。フリーリターン特約対象)に設定されている。

 社台スタリオンステーション事務局は「ちょっと背が高い、脚長のディープインパクトという感じで、サンデーサイレンスから受け継ぐ軽さもあって、動きもシャープで性格も真面目そうですね。サンデーサイレンスとディープインパクトのよいところが出ているとおもいます。横顔はお父さんにそっくり。G1タイトルは2つ。海外のトップホースを相手に大崩れしないレースぶりで15億円を超える賞金を稼いでくれました。最後の有馬記念(G1)もハナ差の2着で勝ちに等しい内容でした。ディープインパクトの産駒でこのように大活躍した馬が社台スタリオンで種牡馬になるのはもう最後かもしれませんので、ディープの血を残すためにも大事にしていきたいです。急遽の種牡馬入りでしたが、配合申し込みも順調に集まっています」とコメントした。