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メロディーレーンが岡田スタッドで繁殖入り

  • 2025年01月20日
  • 繁殖入りしたメロディーレーン
    繁殖入りしたメロディーレーン
  • 元気な姿で生まれ故郷に戻ってきた
    元気な姿で生まれ故郷に戻ってきた
  • アイドルホースとして人気を博した
    アイドルホースとして人気を博した

 12月27日午前8時ころ、新ひだか町静内目名にある岡田スタッドに2025年から新たに繁殖生活に入るメロディーレーンが到着した。

 メロディーレーンの繁殖入りには牧場スタッフが出迎え。長い競走生活をねぎらうとともに新生活の門出を祝った。

 年が明けて9歳になったメロディーレーンは、父がオルフェーヴル、母がメーヴェ、母の父がモチヴェイターという血統の鹿毛の牝馬。新ひだか町静内目名にある岡田スタッドの生産で、半弟には2021年の菊花賞(G1)、2022年の天皇賞(春)(G1)、2022年の宝塚記念(G1)、2022年、2023年の日経賞(G2)、2021年の弥生賞ディープインパクト記念(G2)などを制覇したタイトルホルダーがいる。

 メロディーレーンは岡田牧雄氏が所有、栗東の森田直行厩舎が管理し、競走成績は36戦4勝3着4回。2018年10月に京都競馬場の2歳新馬戦で336kgの馬体重でデビュー。JRA2歳出走馬の最小馬体重記録の340kgを樹立した。デビューから10戦目となった6月の3歳未勝利戦で初勝利。このときの馬体重は340kgでJRA最小体重優勝記録の350kgを更新した。さらに阪神9月の3歳以上1勝クラスでは338kgで勝利し、JRA最小馬体重勝利記録を更新。続く菊花賞(G1)では同世代の牡馬を相手に5着と健闘した。

 その後も馬体重が300kg台という小柄な馬体ながら、無尽蔵のスタミナを武器に長距離戦で活躍。天皇賞(春)(G1)、宝塚記念(G1)、有馬記念(G1)といったG1競走にも駒を進めた。

 アイドルホースとしても人気を集め、新ひだか町静内吉野町にある静内エクリプスホテルでは重賞未勝利馬としては異例のコンセプトルームが登場。写真集も発売され話題を呼んだ。

 岡田スタッドでは「競走馬になれるのかというくらいすごく小さな馬でしたが、勝ったときはいつも私たちにインパクトや感動を与えてくれました。懸命に管理してくださった厩舎関係者にも感謝の気持ちでいっぱいです。まずは長年にわたる競走生活の疲れを取って繁殖牝馬になるための準備をしていきます。小さい馬なので配合種牡馬については時間をかけて検討していきたいです。ファンのみなさまにおかれましては、たくさんの応援をいただきありがとうございました。よいお母さんになることを期待しています」と話していた。