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ブラックブロッサムが辻牧場でスタッドイン

  • 2024年12月17日
  • スタッドインしたブラックブロッサム
    スタッドインしたブラックブロッサム
  • 種付けはイーストスタッドで行うという
    種付けはイーストスタッドで行うという
  • キタサンブラックの後継種牡馬として期待は大きい
    キタサンブラックの後継種牡馬として期待は大きい

 浦河町東幌別にある辻牧場に、2025年から種牡馬として供用を開始するブラックブロッサムがスタッドインした。

 ブラックブロッサムは牡5歳の青毛。父がキタサンブラック、母がポーレン、母の父がオーペンという血統の白老町社台にある社台コーポレーション白老ファームの生産で、母は2010年のパークイクスプレスS(G3)優勝馬、半姉のポレンティアは2020年のフェアリーS(G3)3着馬になる。

 ブラックブロッサムは現役時代、(有)シルクが所有し、栗東の斉藤崇史厩舎が管理。2022年1月の3歳新馬戦でデビューし2分01秒8のタイムで先頭を駆け抜け初勝利。3月の大寒桜賞は後続に8馬身差をつけ勝利し、デビュー2連勝を飾った。1番人気に推された京都新聞杯(G2)は5着に敗退。2か月半休養後の信夫山特別で3勝目をあげた。秋の飛躍が期待されたが、その後、左前脚に屈腱炎を発症。1年11か月の休養を経て復帰した今年6月の保津峡Sで4勝目をあげた。いよいよ本格化とおもわれた矢先に今度は右前脚の屈腱炎が判明。現役続行を断念し5戦4勝の成績を残し11月16日付けでJRAの競走馬登録を抹消した。

 父のキタサンブラックは、2015年の菊花賞(G1)、2016年、2017年の天皇賞(春)(G1)、2016年のジャパンC(G1)、2017年の大阪杯(G1)、2017年の天皇賞(秋)(G1)、2017年の有馬記念(G1)などを制覇した2016年、2017年のJRA賞年度代表馬。後継種牡馬は2022年の天皇賞(秋)(G1)、2022年の有馬記念(G1)、2023年のドバイシーマクラシック(G1)、2023年の宝塚記念(G1)、2023年の天皇賞(秋)(G1)、2023年のジャパンC(G1)とG16連勝を記録し、2022年、2023年と2年連続でJRA賞年度代表馬に選出されたイクイノックスに続いて2頭目になる。

 2025年の種付料は、受胎条件500,000円(フリーリターン特約対象)、または、出生条件800,000円。事務局の(株)ジャパンレースホースエージェンシーは「2度の屈腱炎のためわずか5戦での種牡馬入りとなりました。レースぶりを見ていますと、無事ならば重賞のひとつやふたつは勝てたのではというポテンシャルがあったとおもいます。500kgを超える雄大な馬体は父のキタサンブラックゆずりです。身のこなしも柔らかく体幹の強さも感じます。みなさまよろしくお願いいたします」と話した。