アロースタッドにレッドベルオーブがスタッドイン
12月1日、新ひだか町静内田原にあるアロースタッドに、2025年から種牡馬として新たに供用を開始するレッドベルオーブがスタッドインした。
安平町早来源武にあるノーザンファームの生産馬であるレッドベルオーブは、牡6歳の青鹿毛。父がディープインパクト、母がレッドファンタジア、母の父がアンブライドルズソングという血統で、2019年のデイリー杯2歳S(G2)を制覇したレッドベルジュールは全兄、2022年のシンザン記念(G3)3着のレッドベルアームは半弟、2018年のフェアリーS(G3)3着のレッドベルローズは全姉、2019年のクイーンC(G3)5着のレッドベルディエスは全姉、一族には2023年のチューリップ賞(G2)と葵S(G3)、2024年のアイビスサマーダッシュ(G3)などを制覇したモズメイメイがいる。
現役時代のレッドベルオーブは、(株)東京ホースレーシングが所有し、栗東の藤原英昭厩舎、栗東の河嶋宏樹厩舎が管理。2020年8月に新潟でデビューし2戦目で初勝利。3戦目となった2020年のデイリー杯2歳S(G2)でホウオウアマゾンらを退けて重賞初制覇を飾った。続く朝日杯フューチュリティS(G1)は1着のグレナディアガーズ、2着のステラヴェローチェに次ぐ3着。2021年の皐月賞(G1)後に骨折のため1年弱の休養があったが、2022年の小倉日経オープンを逃げ切って久々の勝利をあげた。競走成績は25戦3勝2着1回3着2回となる。11月29日付けでJRAの競走馬登録を抹消した。
事務局の(株)ジェイエスは「レッドベルオーブはレッドベルジュールの全弟になります。きょうだいでデイリー杯2歳S(G2)を制しました。全兄のレッドベルジュールは種牡馬として数少ない初年度産駒から平和賞に勝ったウィルオレオールなどを送り出しました。来年から日本軽種馬協会九州種馬場に移動になるので、入れ替わるような形でのスタッドインになります。祖母はアメリカのG2勝ち馬で、おばはアメリカのG1勝ち馬、3代母はアメリカの2歳牝馬チャンピオンです。父がディープインパクトで母の父がアンブライドルズソング、祖母の父がストームキャットというのは、無敗のクラシック三冠馬コントレイルと似た血統構成です。全兄のように種牡馬としての活躍を期待しています」と話した。
2025年の種付料は受胎条件300,000円(フリーリターン特約付)と発表されている。