北海道日高装蹄師会がコンプライアンス研修会を開催する
11月29日、北海道などの装蹄師で組織される北海道日高装蹄師会(門別尚省会長、会員84名)は、新ひだか町静内神森にある日高軽種馬農業協同組合静内支所2階会議室において、(株)インソースの池内直人氏を講師に招いて2024年度コンプライアンス研修会を開催した。
この研修会は北海道日高装蹄師会の事業の一環。門別尚省会長をはじめとした約20人の会員が出席した。開催に際し門別尚省会長は「本日は、お忙しいなか、研修会にご出席いただきましてありがとうございます。馬の業界だけでなく、どの業種でも人手不足、人材不足が問題となっているなかで、わたしたちの装蹄業界も人手不足が深刻な問題になっています。北海道日高装蹄師会としても若手を育てなければいけない、育てる力をつけていかないといけないとおもっています。そういった意味を込めて、今回、コンプライアンスとハラスメントについての研修を行うことになりました。初めてのことで、わからないことが多いとはおもいますが、積極的に質問をして、今後の業界の発展のために勉強していただければとおもいます」とあいさつした。
講師として招かれた池内直人氏は、1992年に千歳市で飲食店を開業。2001年に日本マクドナルド(株)に入社した。入社後はマネージャーとしてマネジメントの基礎を学び、接客、オペレーショントレーニング、コスト人件費数値の改善に努め、接客コンテスト全国3,000店舗のなか1位の従業員を育てた実績がある。2004年には(有)グローバルフーズに入社し、マクドナルドフランチャイズ運営会社へ店長として転籍。新店舗の採用、運営、PL管理などを経験。2009年に(株)タカ・コーポレーションに入社し、マクドナルドフランチャイズ運営会社へ店長勤務、社内各種プロジェクトリーダーとして活躍。2014年に(株)インソースの講師に就任したという。
研修会のなかで、池内直人氏はコンプライアンスとは、ハラスメントとは、パワーハラスメントとは、セクシャルハラスメントとは、ハラスメントの未然防止、相談を受けた場合の対応などについて説明。会員からの「厳しく指導しなければいけないこととパワーハラスメントの境界線とは?」、「若手が自発的に練習する流れに導ける接し方を教えてほしい」、「装蹄作業中はけがのリスクもあるので、つい荒い言葉になってしまうことがあります。感情のコントロールや緊張感があるなかで意志の伝え方をおしえてほしい」といった質問に対してもアドバイスした。