ブリーダーズ・スタリオン・ステーションにジャスティンミラノがスタッドイン
11月19日午後14時ころ、日高町富川東にあるブリーダーズ・スタリオン・ステーションに、来年から週牡馬として導入することが決まったジャスティンミラノがスタッドインした。
ジャスティンミラノのスタッドインには、スタリオンスタッフや事務局の(株)サラブレッド・ブリーダーズ・クラブの役職員、報道陣らが出迎え。元気な姿で新天地に降り立つと、500kgを超える鍛え抜かれた馬体を披露した。
ジャスティンミラノは牡鹿毛の3歳。父はキズナ、母はマーゴットディド、母の父はエクシードアンドエクセルという血統で、安平町早来源武にあるノーザンファームの生産になる。
ジャスティンミラノは三木正浩氏が所有、栗東の友道康夫厩舎が管理し、競走成績は4戦3勝2着1回。2023年11月に東京競馬場の2歳新馬戦でデビューし初勝利を飾った。
2戦目となった2024年の共同通信杯(G3)は、朝日杯フューチュリティS(G1)、デイリー杯2歳S(G2)を含め3戦3勝の成績を収め、2023年JRA賞最優秀2歳牡馬に選出されたジャンタルマンタルを退けて重賞初勝利。続く皐月賞(G1)はコスモキュランダ、ジャンタルマンタル、アーバンシック、シンエンペラー、レガレイラらとの競り合いを制し、1分57秒1のレースレコードで優勝した。
1番人気に支持された日本ダービー(G1)は2着に惜敗。秋は菊花賞(G1)に向かわず天皇賞(秋)(G1)を目指して調整されていたが、10月11日に右前浅屈腱炎が判明し、11月15日付けでJRAの競走馬登録が抹消された。
父キズナは日本ダービー(G1)、産経大阪杯(G2)、ニエル賞(G2)、京都新聞杯(G2)、毎日杯(G3)などを含め14戦7勝2着1回3着2回の成績を収めた2013年度JRA賞最優秀3歳牡馬。種牡馬としてはジャスティンミラノのほか、安田記念(G1)などを制覇したソングライン、エリザベス女王杯(G1)などを制覇したアカイイトら、数多くの活躍馬を送り出しているが、クラシックホースの後継種牡馬は初めてになる。
(株)サラブレッド・ブリーダーズ・クラブは、「このたび、縁があって当スタリオンで種牡馬として管理することとなり、感謝の気持ちとうれしい気持ちでいっぱいです。ジャスティンミラノはわずか7か月の競走生活ながら高い身体能力を武器に4戦3勝という輝かしい戦歴を築き上げました。キズナの最良後継種牡馬として前途は洋々とおもいます。おかげさまで導入決定直後より、多くの問い合わせが寄せられ、生産界からの期待の高さもうかがい知れます」と話した。
2025年の種付料は受胎条件3,000,000円(8月末受胎確認後、9月末日まで支払い。フリーリターン特約付帯)に決定。発表時にはBook Fullとアナウンスされている。