ブリーダーズ・スタリオン・ステーションにプロミストウォリアがスタッドイン
11月17日午前8時30分ころ、日高町富川東にあるブリーダーズ・スタリオン・ステーションに、来年から種牡馬として供用を開始するプロミストウォリアがスタッドインした。
プロミストウォリアのスタッドインには、事務局である(株)サラブレッド・ブリーダーズ・クラブの職員やスタリオンスタッフが出迎え、期待の新種牡馬に熱い視線を送った。
プロミストウォリアは牡7歳の鹿毛。父はマジェスティックウォリアー、母はプロミストスパーク、母の父はフジキセキという血統で平取町川向にある坂東牧場の生産になる。
プロミストウォリアはシルクレーシングが所有、栗東の野中賢二厩舎が管理し、競走成績は11戦6勝2着1回。2020年3月の3歳未勝利戦でデビューし、経験馬相手に初勝利。素質の片りんを見せた。その後、骨折により8か月半の休養を経て復帰するも再び骨折して8か月の休養。2度目の復帰戦後に3度目の骨折が判明し1年2か月の休養を余儀なくされた。
2022年10月に4度目の復帰をすると、そこから快進撃がスタート。1勝クラスを後続に5馬身差の逃げ切り勝ち。続く2勝クラスは先行抜け出し、3勝クラスの摩耶Sは6馬身差の逃げ切りと3連勝を果たした。
重賞初挑戦となった2023年の東海S(G2)は、ハギノアレグリアス、オーヴェルニュ、ディクテオン、クリノドラゴン、ゲンパチルシファー、デルマルーヴルといったダート巧者を相手に逃げ切って重賞初制覇。3か月の休養をはさんで臨んだアンタレスS(G3)は、キングズソード、ケイアイパープル、サンライズホープ、ロードブレス、フルデプスリーダー、ゲンパチルシファー、メイショウカズサらに一度も先手を奪われることなく逃げ切り重賞連勝で破竹の5連勝を成し遂げた。
11月13日に右前浅屈腱炎が判明。同日付けでJRAの競走馬登録が抹消された。
事務局の(株)サラブレッド・ブリーダーズ・クラブは、「プロミストウォリアは500kgを超える雄大な好馬体の持ち主です。脚部不安のため、現役引退となりましたが、自身が果たせなかったG1勝利の夢を産駒に託します。成功種牡馬マジェスティックウォリアーの後継種牡馬として期待しています」と話した。
2025年度の種付料は受胎条件500,000円(8月末受胎確認後、9月末日まで支払い。フリーリターン特約付帯)、出生条件800,000円(産駒出生後、1か月以内支払)に決まった。