胆振青年部がJBBA静内種馬場軽種馬生産技術総合研修センターを視察
11月18日、胆振地区の牧場後継者や牧場従業員などで組織するIBA胆振軽種馬農業協同組合青年部(岩崎義久部長)は、新ひだか町静内田原にある公益社団法人日本軽種馬協会静内種馬場軽種馬生産技術総合研修センターを視察した。
これはIBA青年部が11月18日、19日に実施した日高地区牧場視察研修の一環。研修には岩崎義久部長のほか橋本善太副部長、瀬瀬賢幹事ら青年部員や牧場スタッフ18人が参加した。
JBBA静内種馬場軽種馬生産技術総合研修センターは、軽種馬生産を取り巻く厳しい環境に立ち向かい、より強い馬づくりに取り組むために、獣医師、装蹄師や栄養管理技術者等の技術指導者を対象に、軽種馬生産技術に関し、豊富なデータと実馬による実習、講義及び技術指導者の交流を促す施設として、平成19年2月に竣工し、同年6月6日にオープン。研修センター本館と別館のほか、別棟の実習馬用厩舎があり、本館には大画面モニターやパソコン付自習ブースなどを備えた座学研修用の3つの研修室、実習研修用の手術台、エアーマット、麻酔器、麻酔モニター、研修用ビデオカメラシステムなどを備えた手術実習室、大画面モニターのある観察室、装蹄用炉、装蹄用枠場などがある処置実習室、クッション床、倒馬用扉がある倒馬・覚醒室、内視鏡、超音波診断装置、一般手術機器一式、レーザー治療器などを備える準備室、薬品棚、超低温冷蔵庫、薬品管理ロッカー、ファイバースコープ収納庫などがある薬品庫、ロッカー室、シャワー室、資料情報用のデータベースのサーバー・管理用PCがある情報管理室、閲覧用PCがある図書室(書庫)・閲覧室などが、別館には親子用2馬房、一般用3馬房の馬房、監視室、解剖実習室、トレッドミル室などがあり、別棟の実習用馬厩舎は2馬房備えている。
この日はJBBA静内種馬場の山本竜太次長と岬隼人専門役が、施設の概要やセンターの役割、利用状況などを説明。令和5年にJRA日本中央競馬会の獣医師が出向してからの手術件数は増加傾向にあるという。参加者はセンター内の施設を興味深く見学していた。
研修ではほかにも、新冠町万世にあるフジワラファーム(ゴールドアップカンパニー)の坂路コース、浦河町野深にある大北牧場の当歳、浦河町野深にある三嶋牧場野深分場、浦河町西舎にあるシュウジデイファーム、浦河町西舎にある三嶋牧場の育成調教、浦河町西舎にある山口ステーブル、浦河町西舎にあるJRA日高育成牧場の育成調教などを視察。浦河町軽種馬生産振興会青年部や荻伏軽種馬生産振興会青年部、JRA日高育成牧場との交流会、ウォブラー症候群に対する手術をテーマにした講義なども行われ、強い馬づくりのための研鑚に努めた。