令和6年度当歳馬品評会が開催される
11月14日、浦河町にある牧場後継者などで組織する荻伏軽種馬生産振興会青年部と浦河町軽種馬生産振興会青年部は、令和6年度当歳馬品評会を共同で開催した。
この品評会は両青年部が行う事業のひとつ。飼養管理技術の向上と部員の親睦を深めることを目的とした恒例行事で、本年で14回目を迎える。
品評会には荻伏軽種馬生産振興会青年部から6頭、浦河町軽種馬生産振興会青年部から4頭、JRA日高育成牧場から1頭の合計11頭が出陳。それぞれの青年部員のほか、JRA日高育成牧場の浮島理場長をはじめとした職員、公益社団法人日本軽種馬協会静内種馬場の遊佐繁基場長、日高軽種馬農業協同組合やひだか東農業協同組合の職員、新ひだか町や新冠町、胆振地区、青森県の軽種馬関係者など80人以上が参加した。
品評会は参加者全員が審査員となり、馬体は20点満点、手入れと展示はそれぞれ10点満点で採点。美しく手入れされたブラッシング技術、成長過程に合わせたボディコンディションスコア、コンフォメーション、人馬の信頼関係、展示方法、馬装、歩様、馴致などを厳しい目でチェックした。
審査時には出陳理由、配合種牡馬選定の理由、離乳時期、現在の放牧時間、生まれた時の体重、現在の体重、与えている飼料の種類や量、せり上場予定などについても説明。参加者はほかの牧場がどんな管理をしているのか興味津々だった。
厳正な採点の結果、最優秀賞は宮内牧場から出陳されたアメイジングライト2024、優秀賞1席は大北牧場から出陳されたグロリアフライト2024、優秀賞2席は大島牧場から出陳されたシグネチャーソング2024、ベストターンドアウト賞は王蔵牧場から出陳されたタマノジュメイラ2024が受賞。受賞者には浮島理場長から表彰状と賞品が贈呈された。
浮島理場長は「本日は朝早くからお疲れさまでした。また、品評会の趣旨にご賛同いただき出陳していただいた牧場の方におかれましては、改めて御礼申し上げます。そしてまた、受賞されたみなさま、まことにおめでとうございます。本日、審査しているときは、ほかの日高の生産者の方や胆振の方などにもいらしていただいて、盛況だったとおもいます。また、天候にも恵まれ良い品評会だったとおもいます。なかなかほかの牧場の、とくに当歳馬は見る機会が意外と少ないのではと想像しています。こういった機会を通じていろいろな情報を得て、また、意見交換などをして、レベルアップを図っていただければと期待しています」と総括した。
最優秀賞を受賞した宮内牧場の宮内慶さんは「うれしいです。馬も頑張ってくれ、みなさまから高い評価をいただいて光栄です。今までは自分が展示をしていたのですが、今回は牧場スタッフに任せました。上手に馬を引いてくれて、馬もそれに応えてくれてとてもスタッフに感謝しています。これから来年のせりを目指すことになります。このまま順調に育って無事に競走馬になってくれることを願っています」と受賞の喜びを語った。
成績は下記の通り。
〇最優秀賞
アメイジングライト2024 牡 黒鹿毛 2024年3月9日生まれ
父キタサンブラック 母の父Teofilo
宮内牧場生産
〇優秀賞1席
グロリアフライト2024 牝 青鹿毛 2024年2月21日生まれ
父チュウワウィザード 母の父ヨハネスブルグ
大北牧場生産
〇優秀賞2席
シグネチャーソング2024 牝 鹿毛 2024年2月4日生まれ
父Constitution 母の父Speigtstown
大島牧場生産
〇ベストターンドアウト賞
タマノジュメイラ2024 牡 黒鹿毛 2024年2月19日生まれ
父イスラボニータ 母の父ダンカーク
王蔵牧場生産