馬産地ニュース

静内小学校がレックススタッドで総合学習を行う

  • 2024年11月14日
  • 種牡馬について勉強した総合学習
    種牡馬について勉強した総合学習
  • 児童の質問に答える岡田牧雄社長
    児童の質問に答える岡田牧雄社長
  • 静内エクリプスホテルのタイトルホルダールーム
    静内エクリプスホテルのタイトルホルダールーム

 11月7日、新ひだか町静内緑町にある新ひだか町立静内小学校(松田陽一校長)の6年生は、新ひだか町静内目名にあるレックススタッドにおいて、種牡馬や種馬場の仕事について学んだ。

 これは静内小学校が行う総合的な学習の一環。新ひだか町が日本一の馬産地であることを知ってもらうプロジェクトで、新ひだか町静内真歌にある矢野牧場の見学、浦河町西舎にあるJRA日高育成牧場の竹部直矢調査役(生産担当)による講義、馬のイラストレーターとして有名なおがわじゅりさんの講義に続き4回目の授業となった。

 レックススタッドでは種牡馬とは何か?をテーマに学習。レックススタッドの岡田牧雄社長と事務局の石川宣寿ノミネーションマネージャーがガイド役を務めた。

 レックススタッドにて児童に披露した種牡馬はタイトルホルダー。今年から種牡馬として供用を開始した種牡馬1年生になる。

 タイトルホルダーは岡田牧雄社長が代表を務める新ひだか町目名にある岡田スタッドの生産。2018年のセレクトセール当歳セッションにおいて、21,600,000円(税込)で売却された市場取引馬で、現役時代は2021年の菊花賞(G1)、2022年の天皇賞(春)(G1)、2022年の宝塚記念(G1)、2022年、2023年の日経賞(G2)、2021年の弥生賞ディープインパクト記念(G2)と6つの重賞競走を制覇するなど2歳から5歳までの間に19戦7勝2着3回3着1回の成績を収めた。

 岡田牧雄社長はタイトルホルダーについて「タイトルホルダーと一緒に過ごした現役時代の3年間は本当に幸せでした。この馬以上の馬を生産しようという気持ちにもなりました」と説明。石川宣寿ノミネーションマネージャーは種牡馬生活について「2月には種牡馬施設の一大イベントである種牡馬展示会があります。そして、2月から忙しい種付シーズンが始まります。種付シーズンは7月まで続きます。オフシーズンの8月から競馬ファンへの見学を始めます。見学は10月まで、今年は午後2時30分から午後3時30分までの時間で見学できました。みんなも見学期間には種牡馬を見に来てください」と種牡馬の1年間のスケジュールをおおまかに解説した。児童は「タイトルホルダーはどんな競馬が得意でしたか?」、「どれくらい賞金を稼ぎましたか?」、「小さいときはどんな馬でしたか?」、「好きな馬は何ですか?」などと岡田牧雄社長に質問した。

 レックススタッドでタイトルホルダーや種牡馬の仕事について学んだあとは、新ひだか町静内吉野町にある静内エクリプスホテルにおいて、タイトルホルダーをイメージしたタイトルホルダールームとタイトルホルダーの半姉メロディーレーンをイメージしたメロディーレーンルームを見学。地元の有名馬をモチーフにしたコンセプトルームには、全国からたくさんの競馬ファンが宿泊していることを聞き、新ひだか町で生まれたサラブレッドが競馬産業だけでなく地域のほかの産業にも貢献していることなどを理解した。