北海道鈴木直道知事「なおみちカフェ」でJBBA生産育成技術者研修を視察
11月5日、北海道の鈴木直道知事は、新ひだか町静内田原にある公益社団法人日本軽種馬協会(以下JBBA)静内種馬場において、生産育成技術者研修を視察した。
これは地域づくり実践者等との懇談により、地域の創意工夫ある取組を知事が直接聞き、広く発信していく「なおみちカフェ」として実施。「なおみちカフェ」には北海道日高振興局の髙見芳彦局長、新ひだか町の大野克之町長もかけつけた。
鈴木直道知事が視察したJBBA静内種馬場は、JBBAが軽種馬の生産育成の安定を図り、健全な競馬の発展と地域経済の安定化に寄与することを目的に設けた全国3か所ある施設のひとつ。JBBA静内種馬場ではカラヴァッジオ、デクラレーションオブウォー、マクフィ、ノーブルミッション、ミスチヴィアスアレックス、シャープアステカといった世界的種牡馬を多く繋養する種牡馬厩舎、種付所、屋内運動場のほか、世界に通用する強い馬づくりを担う生産育成技術者を育てる研修施設などを備えている。
鈴木直道知事は研修施設で一流のホースマンを目指す生産育成技術者研修第46期生の研修の様子を見学。JBBA静内種馬場遊佐繁基場長から、生産育成技術者研修は平成2年に始まり、これまでに508人の人材を軽種馬生産界に送り出していること、就職率は100%であること、研修では騎乗技術、馬の飼養管理や繁殖に関する幅広い知識に加え、およそ牧場で必要となる作業全般について教えること、第46期生は北海道のみならず東北や関東、甲信越、関西、九州など全国から集まった18歳から26歳の16人が寮生活で研修を受けていることなどの説明を受けた。
続いて研修寮に移り研修生が使用しているホースシミュレーターを体験。3名の研修生から、それぞれの出身地、「ゲームのウマ娘で競馬に興味をもって生産と育成と幅広く学べるこの研修を受けたいと思いました」などという研修を受講した動機、「将来は藤沢和雄元調教師や国枝栄調教師のようなJRAの調教師を目指したい」といった将来の夢、目標、研修の感想などを聞いた。
鈴木直道知事は「馬産地として北海道が果たしている役割は大きいですし、日高地域がそのなかで果たしていく役割はすごく大きいですから、いろいろなところでご活躍してほしいとはおもいますが、できれば北海道や日高で、ぜひ、選択肢として考えていただけたらうれしいです。みなさん頑張ってください」と激励した。