馬産地ニュース

新冠町で講習会が行われる

  • 2024年11月13日
  • 新冠町で行われた講習会
    新冠町で行われた講習会
  • 講師を務めたチャールズ・スコギン博士
    講師を務めたチャールズ・スコギン博士
  • 講習会には約130人の参加があった
    講習会には約130人の参加があった

 11月5日夜、公益社団法人日本軽種馬協会は、新冠町中央町にある新冠町レ・コード館町民ホールにおいて、米国獣医師による種牡馬の飼養管理に関する講習会を行った。

 この講習会はNAR地方競馬全国協会の補助を受けて日本軽種馬協会が実施している令和6年度軽種馬経営高度化指導研修事業の一環。講師にはチャールズ・スコギン獣医師をアメリカから招聘した。

 講習会には日高や胆振の種牡馬施設のスタッフや牧場関係者約130人が出席。講習会の開催に際し、主催者を代表して静内種馬場遊佐繁基場長は「本日はご多忙のところ、多数のご参加をたまわりましてまことにありがとうございます。これまで本協会の軽種馬経営高度化指導研修事業では、さまざまな分野の研修を行ってきましたが、今回の講習会ではアメリカ・ケンッタッキーにあるルードアンドリドル馬診療所のチャールズ・スコギン先生をお招きしました。本日の講習は種牡馬管理だけではなく、ふだんの牧場業務でも活用いただけるものと期待しております。また、みなさまの貴重な財産である種牡馬管理の一助となり、受胎率向上となれば幸いです」とあいさつした。

 講師として招聘されたチャールズ・スコギン博士はアメリカのコロラド州ボルダー出身。コロラド州立大学卒業し、2005年に獣医学博士になった。これまでにケンタッキー州のハグヤード馬医学研究所、カリフォルニア州のパイオニア馬診療所、ダンジグやミスタープロスペクターなどを種牡馬として繋養していたことでも知られるケンタッキー州のクレイボーンファーム専属獣医師などを歴任し、現在はケンタッキー州のルードアンドリドル馬診療所に勤務。種牡馬診療のほか、種牡馬診療の経験を活かしや生殖生理学的研究や体外受精技術などの生殖補助医療技術に関する研究に携わるなど、その活躍は多岐にわたるという。

 「ケンタッキーの獣医学博士が語る生産者が知っておきたい種牡馬の管理」と題した講習会でチャールズ・スコギン博士は、種馬場における獣医療、サラブレッド種牡馬の種付回数、種付場における防疫などについて説明。アメリカの最先端のノウハウや獣医療技術を余すところなく伝授した。