アルデバランⅡが種牡馬を引退
11月20日、2024年をもって種牡馬引退が発表されたアルデバランⅡが、功労馬として余生を送るため、種牡馬生活を送っていた青森県七戸町にある公益社団法人日本軽種馬協会(以下JBBA)七戸種馬場から、新ひだか町静内田原にあるJBBA静内種馬場に移動した。
アルデバランⅡは26歳の牡の鹿毛。父がミスタープロスペクター、母がチャイムズオブフリーダム、母の父がプライヴェイトアカウントという血統のアメリカ産馬で、現役時代は2003年のメトロポリタンH(G1)、フォアゴーH(G1)、サンカルロスH(G1)、トムフールH(G2)、チャーチルダウンズH(G2)を制覇してエクリプス賞最優秀短距離馬に輝くなど、25戦8勝2着12回3着3回の成績を収めた。
現役引退後の2004年から2008年までアメリカで種牡馬として供用され、2009年からJBBA所有種牡馬として供用開始。2009年から2016年まではJBBA静内種馬場で、2017年からJBBA七戸種馬場で繋養された。
海外では2014年のBCターフ(G1)、ジョーハーシュターフクラシック(G1)、ソードダンサーS(G1)、ユナイテドネイションズS(G1)を制して米最優秀古牡馬・芝馬に輝いたメインシークエンス、2010年のカルヴァドス賞(G3)を制覇したマンビア、2010年のアシーニアS(G3)を制覇したアイオブトーラスなどを、日本では2016年、2017年のシルクロードS(G3)を連覇したダンスディレクター、2008年のファルコンS(Jpn3)などを制覇したダノンゴーゴーなどを送り出した。
8年ぶりにアルデバランⅡと再会したJBBA静内種馬場遊佐繁基場長は「無事に輸送を終え元気な姿で帰ってきました。26歳とは思えないほど毛艶もよく馬体をしっかりしていますね。馬房も放牧地もここにいた時と同じところです。2009年から15年、長い間種牡馬として頑張ってくれましたし、青森県に移ってからは東北産馬の振興に貢献してくれました。これまでご利用いただいた関係者の方々には感謝申し上げます。これからはゆっくりと過ごして長生きしてほしいです」と話した。