レッドベルジュールがJBBA九州種馬場へ移動
11月7日、公益社団法人日本軽種馬協会(以下JBBA)が2025年から新たに種牡馬として供用することを発表したレッドベルジュールが、静養していた新ひだか町静内田原にあるJBBA静内種馬場から、新たな繋養先となる鹿児島県大崎町にあるJBBA九州種馬場へ移動した。
レッドベルジュールは鹿毛の7歳。父はディープインパクト、母はレッドファンタジア、母の父はアンブライドルズソングという血統で、全弟には2020年のデイリー杯2歳S(G2)を制覇したレッドベルオーブ、半弟には2022年のシンザン記念(G3)3着のレッドベルアーム、全姉には2018年のフェアリーS(G3)3着のレッドベルローズがいる。
レッドベルジュールの競走成績は3戦2勝。デビュー2連勝で2019年のデイリー杯2歳S(G2)を制覇した。
現役引退後の2021年に新ひだか町静内田原にあるアロースタッドで種牡馬入り。今年2歳デビューした初年度産駒の血統登録数は17頭と決して恵まれてはいないが、そのなかの1頭ウィルオレオールは、5月に2歳新種牡馬の産駒として最初の勝利をあげると、10月30日に船橋競馬場で行われた平和賞に優勝したことで、一躍注目を集める種牡馬になった。
レッドベルジュールの出発には、遊佐繁基場長をはじめとしたJBBA静内種馬場のスタッフのほか、4年間の種牡馬生活を見守ったアロースタッドの松木優場長、藤田誠副場長らが見送り。レッドベルジュールは函館からフェリーで青森県へ渡り、石川県にある愛知ステーブル小松分場を経由し、10日朝、無事にJBBA九州種馬場に到着したという。
2025年度の種付料は受胎確認後支払200,000円。JBBA九州種馬場に繋養され今シーズンをもって種牡馬引退を発表したスクワートルスクワートの後継として期待は大きい。
レッドベルジュールの輸送のため、馬運車に同乗したJBBA九州種馬場中村北斗場長は「ふだんはおとなしくて扱いやすいと聞いています。種牡馬導入を発表してすぐにウィルオレオールが重賞に勝利したこともあって、九州の生産者からも多くの配合申し込みや問い合わせをいただいています。ディープインパクトの後継種牡馬も初めてですので期待しています」と話した。