スクワートルスクワートが種牡馬引退を発表
10月26日に公益社団法人日本軽種馬協会(以下JBBA)から、2024年をもって種牡馬引退が発表されたスクワートルスクワートが、功労馬として余生を送るため、種牡馬生活を送っていた鹿児島県大崎町にあるJBBA九州種馬場から、新ひだか町静内田原にあるJBBA静内種馬場に移動した。
種牡馬引退が発表されたスクワートルスクワートは黒鹿毛の26歳。父がマーケトリー、母がロストザコード、母の父がロストコードという血統のアメリカ産馬で、現役時代の2001年にはBCスプリント(G1)、キングズビショップS(G1)、2000年のハリウッドジュヴェナイルCh.(G3)という3つの重賞競走を制覇しエクリプス賞最優秀短距離馬に輝くなど16戦8勝2着4回の成績を収めた。
現役引退後の2003年からJBBA静内種馬場で種牡馬として供用開始。2011年からはJBBA九州種馬場で、2013年からは青森県七戸町にあるJBBA七戸種馬場で、2017年からは再びJBBA九州種馬場で供用されていた。代表産駒には2021年の北九州記念(G3)で九州産馬として初めてJRA平地重賞を制覇したヨカヨカ、九州産馬限定競走のひまわり賞を制覇したメッサーシュミット、エフェクト、キリシマオジョウ、サツマノオンナ、九州産馬限定競走のたんぽぽ賞を制覇したクリノヤクマン、コウユーカメサンヨなどがいる。
スクワートルスクワートを受け入れたJBBA静内種馬場遊佐繁基場長は「高齢で心配しましたが、長距離輸送も無事にクリアして安心しました。競争が厳しい種牡馬の世界のなかで、種牡馬生活を長く続けたことで、15世代目のヨカヨカが北九州記念(G3)に勝利してくれたほか、九州産馬から多くの活躍馬を出して、九州の生産者、九州の競馬関係者とともに九州産馬のレベルアップ、現在の九州市場の発展に貢献してくれました。本当に感謝しています。これからはゆっくりと余生を過ごして、少しでも長生きしてほしいですね」と話した。