アニマルキングダムとサブノジュニアが七戸種馬場へ移動
新ひだか町静内田原にある公益社団法人日本軽種馬協会(以下JBBA)静内種馬場で種牡馬生活を送っていたアニマルキングダムと、来年の新種牡馬としてJBBAが導入したサブノジュニアが、青森県にあるJBBA七戸種馬場へ移動した。
栗毛の16歳というアニマルキングダムは、父がルロワデザニモー、母がダリシア、母の父がアカテナンゴという血統。現役時代は2011年のケンタッキーダービー(G1)、2013年のドバイワールドC(G1)を制覇するなど12戦5勝の成績を収めた。
現役引退後の2013年からオーストラリアで、2014年からアメリカで種牡馬入り。2020年からJBBA静内種馬場で繋養されていた。
海外ではメイトリアークS(G1)などを制覇したリーガルグローリー、ATCオーストラリアンダービー(G1)などを制覇したエンジェルオブトゥルース、ジャイプールS(G1)などを制覇したオレクサンドラ、アメリカンオークス(G1)などを制覇したデュオポリーなど多くの産駒が重賞競走に優勝。現3歳となる本邦初年度産駒からは高知優駿、黒潮皐月賞、黒潮菊花賞を制覇して高知三冠に輝いたプリフロオールイン、水沢のウイナーC、あやめ賞などを制覇したミヤギシリウスなどが活躍している。
サブノジュニアは父がサウスヴィグラス、母がサブノイナズマ、母の父がカコイーシーズという血統。黒鹿毛の10歳で新ひだか町東静内にある藤沢牧場の生産馬になる。
競走成績は44戦12勝。2020年には大井競馬場で行われたJBCスプリント(Jpn1)を制覇してNAR年度代表馬、NAR4歳以上最優秀牡馬、NAR最優秀短距離馬を受賞している。
現役引退後の2022年に浦河町西幌別にあるイーストスタッドで種牡馬入り。初年度産駒は現1歳になる。
2025年度の種付料はアニマルキングダムが産駒誕生後支払300,000円で、サブノジュニアが産駒誕生後支払200,000円。2頭を送り出したJBBA静内種馬場の遊佐繁基場長は「アニマルキングダムは東北の生産者からの強い要望もあり、七戸種馬場への移動が決まりました。日本の初年度産駒から高知三冠馬を出しましたし、岩手のほうでも重賞勝ち馬が誕生していますから、現地の期待は大きいと聞いています。海外のファンも多いので東北の地でも頑張ってほしいですね。サブノジュニアは種牡馬を引退するアルデバランⅡに代わる種牡馬として導入を決めました。歴代のJBCスプリント(G1)勝ち馬は、サブノジュニアの父であるサウスヴィグラスを筆頭に、エスポワールシチー、ダノンレジェンドなども種牡馬として大成功しています。血統表にもJBBAと縁のあるフォーティナイナーの名前もあります。父系から受け継いだスピードを産駒に伝えてほしいです」と話した。