馬産地ニュース

第3回担い手経営管理研修が行われる

  • 2024年11月08日
  • 第3回目を迎えた担い手経営管理研修
    第3回目を迎えた担い手経営管理研修
  • 講師を務めた中村文昭氏
    講師を務めた中村文昭氏
  • 各テーブルでグループワークの内容を発表した
    各テーブルでグループワークの内容を発表した

 10月29日夜、新ひだか町静内本町にある日高生産連ビル3階第一会議室において、「第3回担い手経営管理研修~軽種馬生産の担い手を対象とした経営支援に係る研修~」が行われた。

 この研修はNAR地方競馬全国協会の補助を受けて競走馬生産振興事業により、公益社団法人日本軽種馬協会が実施する令和6年度軽種馬経営高度化指導研修事業のひとつ。馬産地において喫緊の課題となっている、担い手を支援する体制づくりのための研修で、経営継承者および後継者、支援団体の職員などを対象にしている。

 3回目を迎えた当日は、労務・経営をテーマに軽種馬新規就農者、軽種馬経営継承者、日高管内の農業協同組合職員などが出席したほか遠隔地からはオンラインで参加。講師には(株)たいわや代表取締役で中小企業診断士の中村文昭氏を招いた。

 「相手志向のコミュニケーションのやり方」を演題に講演した中村文昭氏は、1963年千葉県出身。大学卒業後、中堅流通系ゼネコンに21年間務め、企画営業担当者として、グループ横断的な新規事業プロジェクトに多数携わった。その後、2007年に中小企業診断士として独立。コーチング、ファシリテーション、キャリアコンサルティングの手法を学びながら、経営コンサルティングを行っている。2019年、本格的に中小企業の組織開発コンサルティングを行うため、(株)たいわやを設立。日高管内の信用金庫や農業協同組合などで、人材育成に関する研修やセミナーの講師として活躍しているという。

 講義では、日ごろから共通の話題を収集、日ごろから共通の関心ごとを探求するといったコミュニケーションの準備、相手に気づいてもらうためにする、相手のそばに近づくためにするといった挨拶のコツ、相手がしゃべりたくなるような問いかけをする切り出し、リアクション、伝え返し、開かれた質問、認識の確認などの深掘り、視点を前向きにし、双方とも当事者意識が高まる支援目標の設定について、具体例をあげて説明。説明の後は3人から4人のグループに分かれて、ロールプレイングを実践した。ロールプレイングの後は中村文昭氏が各テーブルを回り、それぞれのテーブルで話し合った内容について評価し、適切なアドバイスを送った。