2024年の1歳馬市場を締めくくる北海道オータムセールが10月15日(火)、16日(水)の2日間、新ひだか町の北海道市場において日高軽種馬農協主催で行われた。開催スケジュールの一部見直しにより上場頭数が前年比96頭減の339頭(牡138、牝201)で売却頭数は同49頭減の281頭(牡119、牝162)。結果、売却率は82.9%で前年比を7.0ポイント上回ったが、総売上額は1,124,310,000円で、前年を188,100,000円下回った。

 なお、オンラインビッドでの取引は18頭で総額71,390,000円。購買登録者数はオンラインからの登録71名(16名増)を含む1,077名(9名減)だった。

 最高価格馬は、新ひだか町の田中春美さんの牧場で生まれた父モーニン、母スペリオルダンサーの牡駒で、長崎県の大石正和氏に20,350,000円で購買された。牝の最高価格馬は白老町の社台コーポレーション白老ファームが生産した父ナダル、母ピースバーグの産駒で、全体で高額第2位となる15,400,000円で奈良県のアールユニコーンステーブルに購買された。

 高額第3位は13,750,000円で2頭が並び、日高町のシンボリ牧場が生産し、岩手県馬主会・猪熊広次氏が落札した父コパノリッキー、母スイートスズランの牡駒と、新ひだか町の千代田牧場が生産し、愛媛県の松本忠正氏が落札した父ホッコータルマエ、母スプリングソワレの牡駒という結果になった。

 種牡馬別では、5頭売却のホッコータルマエが44,220,000円で首位。同じく5頭コパノリッキーが35,970,000円、10頭売却のアメリカンペイトリオットの35,750,000円と続いた。

 HBA古川組合長からは「去年よりも上場頭数が少なくなったことで総売上は下がってしまったが、売却率が昨年を上回ったことが嬉しい。天候にも恵まれ、たくさんの方々にご参加いただき感謝している。今は、どの市場でも良質馬は高く評価される時代。生産者は、どの市場に自分の生産馬を上場させれば最も高く評価されるかを判断して市場を選べるようになった。そういった馬たちがサマーセールやセプテンバーセールと見劣らないくらいに評価されたことは嬉しい」とのコメントがあった。
(注:せりにおける価格はすべて消費税込みで記載しています)