静内小学校6年生が育成牧場について学習する
9月30日、新ひだか町静内緑町にある新ひだか町立静内小学校(松田陽一校長)の6年生は、育成牧場について学習した。
これは静内小学校が行う総合的な学習の一環。新ひだか町が日本一の馬産地であることを知ってもらうプロジェクトで一般社団法人umanowaが協力。全7回のうちの2回目で講師に浦河町西舎にあるJRA日高育成牧場の竹部直矢調査役(生産担当)を招いた。
「競走馬が競馬場で走るまで」をテーマに授業を行った竹部調査役は、「競馬というのは競馬場で馬を走らせて速さを競う競技です。お馬さんにジョッキーが乗って速さを競うというスポーツの面もあれば、競馬やウマ娘といったゲームを楽しむ娯楽の面もあります。これまで一番競馬場に人が来たのは日本ダービー(G1)というレースの日で196,517人です。これはみんなが応援している日本ハムファイターズの球場であるエスコンフィールドが35,000人入るといわれていますので、それの約5.6倍になります。僕が働いているJRAが運営する競馬場は全国に10か所。そのほかにも地方競馬場が15か所あり、全部で25か所あります」と説明。続けて「競走馬は年間何頭生まれているか?、生まれたての子馬の体重は?」などといったクイズやせりの様子、馬に人が乗る様子の映像を交えながら、競馬とは何か?、馬はどうやって生まれてくるか?馬が競馬場で走るまでを解説し「日高地方には馬の世話をする人、馬に乗って教育する人、馬の蹄を管理する装蹄師さん、馬のお医者さんである獣医師など、たくさんの人が馬に関する仕事をしています。そして、新ひだか町にはアロースタッドさん、レックススタッドさん、日本軽種馬協会さんと3つも大きな種馬場があります。ほかにこんなに種馬場があるところはありません。新ひだか町は馬を生産するにはとても良い場所です。新ひだか町から世界で活躍する馬を出しましょう。そして、みなさんのなかから馬に興味をもってくれて、おとなになってから馬に係る仕事をする人が出てくれたらうれしいです」と話した。