担い手経営管理研修が行われる
9月27日夜、公益社団法人日本軽種馬協会は、新ひだか町静内本町にある日高生産連ビル3階会議室において、「担い手経営管理研修~軽種馬生産の担い手を対象とした経営支援に係る研修~」を行った。
担い手経営管理研修は令和6年度軽種馬経営高度化指導研修事業の一環。馬産地において喫緊の課題となっている担い手を支援する体制づくりのための研修で、経営継承者および後継者、支援団体を対象にしている。
令和6年度の担い手経営管理研修は、9月から12月の間に全5回を開催。競走馬生産振興事業において実施する「軽種馬生産基盤整備対策事業」及び「優良繁殖牝馬導入事業」における「担い手特認」並びに「軽種馬経営継承者借換資金融通」の対象者は、この研修を3回以上受講することが要件となり、遠隔地からの参加者は研修受講支援補助の対象になる。
この日の第1回目の研修には牧場の経営継承者や後継者、新規開業者、日高管内の農業協同組合職員が出席したほか、遠隔地からはオンラインで出席。第1回の研修テーマは「経営」で、総括畜産コンサルタントの原田要氏、琉球大学教授の杉村泰彦氏が講師を務め、日高農業改良普及センター主催の渋谷敦子氏、酪農学園大学教授の小糸健太郎氏、中小企業診断士の大川和久氏、日高軽種馬農業協同組合業務部長の小島謙治氏、JRAファシリティーズ株式会社顧問の朝井洋氏がアドバイザーとして臨席した。
「営農計画・事業計画」を演題に講義を行った原田氏は、営農計画書を理解すると得をすること、営農計画書で気になったところ、営農計画書の様式で参考になったところ、資金管理、投資と資金回収計画、借入資金の償還計画などを説明。「経営の自己診断~軽種馬生産費調査を使った経営の相対比~」を演題に講義を行った杉村氏は、軽種馬生産者が自経営の位置づけを考えるにあたっての研修飼料とはどのようなものか、軽種馬経営の特徴と目的、軽種馬生産費調査にみる各経営の工夫、軽種馬概況からみる各経営の工夫などについて解説した。
2回目の担い手経営管理研修は10月9日18時から、オンラインにて労務をテーマに行われる。