静内で功労馬慰霊祭が行われる
9月25日、新ひだか町静内地区の生産者で組織される静内軽種馬生産振興会(畠山史人会長)は、新ひだか町静内田原にある桜舞馬公園(オーマイホースパーク)において、功労馬慰霊祭を行った。
功労馬慰霊祭は振興会の事業の一環。平成2年に開設された桜舞馬公園には、活躍馬を送り出した種牡馬や繁殖牝馬の墓碑が多数建立され、また、馬産地の中心でもある町内には各牧場にも多くの永眠されている功労馬がいることから、毎年9月に功労馬慰霊祭を開催しているという。
本年はロジャーバローズの墓碑を新たに建立。ロジャーバローズは2016年1月24日に新ひだか町静内真歌にある飛野牧場で誕生。父はディープインパクト、母はリトルブック、母の父はリブレッティストという血統で、2016年のセレクトセール当歳セッションにおいて、84,240,000円(税込)で猪熊広次氏に購買された市場取引馬になる。2018年にデビュー戦で快勝。翌年、日本ダービー(G1)をレースレコードで制覇した。引退後は種牡馬として新ひだか町静内田原にあるアロースタッドと浦河町西幌別にあるイーストスタッドで繋養されていたが、本年6月25日、8歳の若さで急死した。
現在、功労種牡馬の墓碑は39基41頭、功労繁殖牝馬の墓碑は5基5頭、功労種牡馬之碑の刻銘は22頭、功労繁殖牝馬之碑の刻銘は70頭になった。
功労馬慰霊祭には静内軽種馬生産振興会の畠山会長、友田康司副会長、中島滋顧問、日高軽種馬農業協同組合の田中裕之理事、矢野亨憲理事、谷岡康成代表監事、公益社団法人日本軽種馬協会静内種馬場の遊佐繁基場長、株式会社ジェイエスの服部健太郎代表取締役、アロースタッドの岡田隆寛代表取締役、松木優場長、レックススタッドの鮫川純一場長、うらかわ優駿ビレッジAERUの太田篤志乗馬マネージャー、軽種馬睦会事務局の小島謙治日高軽種馬農業協同組合業務部長、新ひだか町の大野克之町長、及川敦司産業建設部農政課課長、しずない農業協同組合の西村和夫会長理事、北海道静内農業高等学校の赤穂悦生校長、小林忍教諭など約30人の関係者が参列。静内神社の山田一孝宮司による神事に則り供養した。
畠山会長は「本日は、お忙しいなか、新ひだか町町長の大野克之様をはじめ、多くの来賓の方々にもご参列いただき、まことにありがとうございます。昨年に続き物価高騰・景気下落による生産地への影響を懸念しておりましたが、競馬につきましては中央・地方とも勝馬投票券販売の好調を持続、また北海道市場につきましても、北海道市場もセプテンバーセールまで終了し総額177億円を超す好成績となり安堵しております。これから行われるオータムセールも大いに期待するところであります。さて、先程事務局からも説明がございましたが、昨年の慰霊祭終了後にロジャーバローズ号の墓碑建立がございました。平成2年より開設されまして、現在は墓碑、集合体を併せ138頭の名馬の刻銘を行っており、今後もこの事業は継続して参ります。みなさま方にはご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。最後に、ここに眠る名馬のみならず、今日の競馬の隆盛を築いてこられた先人のみなさまやたくさんの馬たちに感謝の言葉を贈ります。ありがとうございました」とあいさつした。