スズカコーズウェイが種牡馬を引退
9月24日、2013年から種牡馬生活を送っていたスズカコーズウェイが種牡馬を引退することになり、繋養先だった新ひだか町静内田原にあるアロースタッドを退厩した。
牡20歳になるスズカコーズウェイは、父がジャイアンツコーズウェイ、母がフレンチリヴィエラ、母の父がフレンチデピュティという血統の栗毛。静内町古川町(現新ひだか町静内古川町)にあるグランド牧場の生産馬で、10歳年下の半弟には2017年の弥生賞(G2)、2020年の小倉大賞典(G3)、2016年のラジオNIKKEI杯京都2歳S(G3)などを制覇したカデナがいる。
現役時代のスズカコーズウェイは、永井啓弐氏が所有、栗東の橋田満厩舎、美浦の伊藤圭三厩舎が管理。2006年のデビューから9歳まで主に芝のマイル戦で活躍し、2009年の京王杯スプリングC(G2)を制覇するなど44戦6勝の成績を残した。
種牡馬入りしてからは、わずか7頭という数少ない初年度産駒から2020年の北海道スプリントC(Jpn3)で2着になったスズカコーズライン、2017年の優駿スプリント、2016年の栄冠賞、イノセントCを制覇したバンドオンザランら6頭が勝利。初年度産駒の活躍により2016年には61頭の繁殖牝馬と交配するほど人気を集めた。その後も二桁の種付頭数をキープし根強い人気を誇った。本年の種付頭数は13頭だったという。
種牡馬引退が決まったスズカコーズウェイは、認定NPO法人引退馬協会による引退繁殖馬を対象にした「ナイスネイチャ・メモリアルドネーション2024」の1頭目の受け入れ馬としてフォスターホースになる。仮移動先(非公開)にて去勢手術を行い、体調が整い次第、白老町社台にある社台牧場にて余生を過ごすという。なお、社台牧場にはスズカコーズウェイと同じくアロースタッドで種牡馬生活を送ったナムラタイタンもフォスターホースとして余生を送っている。
スズカコーズウェイを見送ったアロースタッドは「初年度産駒は少なかったのですが、2歳新種牡馬の初勝利を記録するなどして長く種牡馬として活躍してくれ感謝の気持ちでいっぱいです。移動先でも元気に暮らして長生きしてほしいです」と話した。