JRA日本中央競馬会の北海道セプテンバーセール購買馬がJRA日高育成牧場に入厩
9月24日、JRA日本中央競馬会が北海道セプテンバーセールで購買した1歳馬が、浦河町西舎にあるJRA日高育成牧場に入厩した。
JRAは新ひだか町静内神森にある北海道市場を会場にて、9月17日、18日、19日に開催された日高軽種馬農業協同組合が主催する北海道セプテンバーセールにおいて、12頭(牡5頭、牝7頭)を総額96,800,000円(税込)で購買。父馬別ではタワーオブロンドンが2頭、インディチャンプ、ヴァンゴッホ、クリソベリル、ゴールドドリーム、シニスターミニスター、シュヴァルグラン、フィエールマン、マテラスカイ、ミスチヴィアスアレックス、リアルスティールがそれぞれ1頭と、多彩な顔触れになった。
このうち、JRA日高育成牧場では8頭を繋養。生産者やコンサイナーが運んできた8頭は、遠藤祥郎JRA日高育成牧場業務課課長ら職員による馬体検査や歩様検査、マイクロチップ個体識別、採血、ボディコンディションスコアチェックなどを終えるとネームプレートが設置された馬房へ入っていた。
6月の九州1歳市場から始まった今年の1歳市場でのJRAの購買は、八戸市場、セレクトセール、セレクションセール、サマーセールと続き、北海道セプテンバーセールで終了。6つの市場での購買頭数は合計74頭で、総額は661,760,000円(税込)になる。
2023年生まれの現1歳世代のJRA育成馬は、この74頭にJRA日高育成牧場で生産されたJRAホームブレッド9頭を加えた83頭。JRA日高育成牧場ではこのうちの61頭を育成する。
JRA育成馬になる1歳馬の入厩を終え、遠藤祥郎課長は「全馬無事に入厩してほっとしているところです。全体的に良い馬を購買できたと満足しています。新種牡馬を含めて、芝向き、ダート向き、短距離向き、クラシックディスタンス向き、仕上がりの早い種牡馬、成長力が見込める種牡馬などバラエティに富んだラインナップになったとおもいます。来年のブリーズアップセールが楽しみです。みなさまのご来場をお待ちしています。今日入厩したセプテンバーセールでの購買馬は3週間ほど昼夜放牧をしてから、サマーセールの購買馬と一緒に馴致を始めていきます。すでにセレクションセールで購買した馬たちは馴致を終えた騎乗を始めたところです。BTC軽種馬育成調教センターの育成調教技術者養成研修の第42期生にも研修の一環として騎乗してもらいます。(昨年のJRA育成馬で)2歳新馬、ききょうSオープンに勝ったスリールミニョンに負けないような馬を出したいですね」と話した。