ひだかうまキッズ探検隊が引退競走馬を見学
9月21日、新ひだか町教育委員会が主催し一般社団法人umanowaが企画・運営する「ひだかうまキッズ探検隊2024」は、日高町緑町にあるひだか・ホース・フレンズと新冠町高江にあるノーザンレイクで引退競走馬を見学した。
馬の歴史・文化・仕事を「見る・知る・学ぶ」取り組みをしているひだかうまキッズ探検隊のイベントは、新ひだか町静内真歌にあるライディングヒルズ静内、新冠町にあるビッグレッドファーム、浦河町西舎にある公益財団法人軽種馬育成調教センター、日高町富川駒丘にある門別競馬場に続き今年5回目。今回は18人の隊員のうち14人が参加した。
ひだか・ホース・フレンズは、2021年に日高軽種馬農業協同組合門別種馬場跡地に開設。新ひだか町や新冠町、浦河町といった日高管内各町、日高管内各農業協同組合、日高軽種馬農業協同組合を含め日高管内27の関係団体で組織される日高軽種馬振興対策推進協議会が設置した日高地域活性化支援室が行っているもので、日高軽種馬農業協同組合と業務委託し、軽種馬人材養成事業、馬産業の啓蒙普及事業、引退競走馬の利活用推進事業等、実馬を活用した各種事業に取り組んでいる。
施設面積は1,267.7㎡で主厩舎は10馬房、隔離厩舎は5馬房。放牧地は7面、倉庫、研修生宿舎などがある。現在は2006年の日本ダービー馬メイショウサムソン、2008年の日本ダービー馬ディープスカイ、2005年のフェブラリーS(G1)などを制覇したメイショウボーラー、2020年の北海道スプリントC(Jpn3)を制覇したメイショウアイアンといった功労馬、引退繁殖牝馬、引退ドナー馬、輸血ドナー馬などを含め9頭を繋養している。
事務局で案内役を務めた小島謙治日高軽種馬農業協同組合業務部長は、メイショウサムソンやディープスカイの血統、競走成績、性格、年齢、近況などを説明。村上善巳場長は「ここにいる馬はお年寄りなので消化の良いものを食べさせています。運動量が少ないのでカロリーにも気を付けています」と管理方法を明かした。
厩舎では餌づくりや厩舎作業を体験。餌づくりを体験した隊員は「楽しかったけど難しかった」と感想を話した。
また、ノーザンレイクでは2001年の宝塚記念(G1)などを制覇したメイショウドトウ、2012年の日経賞(G2)を制覇したネコパンチを見学。探検隊は2つの引退競走馬の養老牧場にて、引退競走馬、功労馬がどのような様子で過ごしているか、どんな管理がされているかを学んだ。