富川小学校3年生が下河辺牧場でうまについて学ぶ
9月11日、日高町富川東にある日高町立富川小学校(小嶋範彦校長)の3年生が、総合学習の一環として日高町福満にある下河辺牧場において、うまについて学習した。
この総合学習は地域の産業について学ぶ課外授業。8月にはヨーグルッペで有名な日高町富川東にある日高乳業株式会社に続く授業で、下河辺牧場での学習は昨年に続き2回目となった。
下河辺牧場は1933年に千葉県で開場し、1966年に日高町に開場。日高を代表する名門牧場として知られ、現在は生産から育成までを手掛ける総合牧場として強い馬づくりに取り組んでいる。これまでに2017年の菊花賞(G1)などを制覇したキセキ、2003年のオークス(G1)、桜花賞(G1)、秋華賞(G1)を制覇し牝馬3冠を達成したスティルインラブ、2004年のオークス(G1)などを制覇したダイワエルシエーロ、2013年の桜花賞(G1)などを制覇したアユサン、2014年のマイルチャンピオンシップ(G1)などを制覇したダノンシャーク、2022年の朝日杯フューチュリティS(G1)などを制覇したドルチェモア、2014年の阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)などを制覇したショウナンアデラなど数多くの活躍馬を送り出してきた。
下河辺牧場の下河辺隆行氏は、日高町はうまのまちであること、日高と胆振には牧場がたくさんあり、日高町では約1,300頭が生産されていること、日高町には全国で25か所しかない競馬場のひとつである門別競馬場があることなどを話し、日高町はうまと結びつきがあることを説明。つづいて、サラブレッドは生まれてから2年弱で競走馬になることを、出産、放牧、離乳、馴致、騎乗、育成、競馬場という過程をダイジェスト映像でわかりやすく解説した。
場内では今年生まれた当歳馬と母馬の親子、離乳した当歳、母馬や当歳に与える飼料、育成馬を見学。厩舎では馬房にいる育成馬に青草を食べさせ、うまのとふれあいを楽しんだ。
児童は「放牧時間はどれくらいですか?」、「子馬は、どのようにご飯を食べるのですか?」、「子馬が大人になるまで、どのくらいかかるのですか?」、「魚目のうまができたことはありますか?」、「うまのメスとオスの見分け方は何ですか?」、「うまの睡眠時間は、何時間ですか?」、「うまを育てるのに、どのくらい費用はかかりますか?」、「うまはお肉も食べますか?」、「子馬はどこで生まれるのですか?」、「うまは何歳まで生きられるのですか?」、「うまは1日にどれくらい水を飲みますか?」、「うまをどうやって洗っていますか?」、「うまの身長はどれくらいですか?」など数多くの質問をし、うまについてさまざまなことを学んだ。