馬産地ニュース

北海道馬産地見学ガイドツアーが行われる

  • 2024年09月30日
  • 100頭以上の名馬と対面した北海道馬産地見学ガイドツアー
    100頭以上の名馬と対面した北海道馬産地見学ガイドツアー
  • ツアー参加者に囲まれるカラヴァッジオ
    ツアー参加者に囲まれるカラヴァッジオ
  • 北海道市場ではせりの模擬体験をした
    北海道市場ではせりの模擬体験をした

 9月5日から7日、公益社団法人日本軽種馬協会(以下JBBA)、日高軽種馬農業協同組合、胆振軽種馬農業協同組合が企画・監修し、JRA日本中央競馬会の協力による、2024秋北海道馬産地見学ガイドツアーが行われた。

 このツアーは2泊3日の行程で日高や胆振で過ごす数多くの名馬を見学する人気のツアー。2009年に始まり、途中、新型コロナウイルス感染症の拡大により休止した期間もあったが、今年で13回目を迎えた。

 2泊3日のツアーには数多くの応募者のなかから厳選な抽選で選ばれた39人が参加。ツアーには競走馬のふるさと日高案内所の河村伸一所長や日高軽種馬農業協同組合と胆振軽種馬農業協同組合の職員、競馬や馬産地で長年取材を続ける馬産地ライターがガイド役としてツアーをエスコートした。

 千歳市にある新千歳空港に集合したツアー一行は、千歳市東丘にある社台ファーム、安平町追分向陽にある追分ファーム、安平町早来富岡にある白老ファームYearling、苫小牧市美沢にあるノーザンファーム空港にて、繁殖牝馬や当歳、育成施設などを見学。2日目は日高町福満にある下河辺牧場、新冠町朝日にある優駿スタリオンステーション、優駿メモリアルパーク、優駿記念館、新ひだか町静内田原にあるJBBA静内種馬場、アロースタッド、桜舞馬公園(オウマイホースパーク)、新ひだか町静内目名にあるレックススタッド、新ひだか町静内神森にある北海道市場と競走馬のふるさと日高案内所を周った。

 JBBA静内種馬場では23歳になったバゴやカラヴァッジオ、デクラレーションオブウォーといった種牡馬のほか、生産育成技術者研修の施設を見学。バゴより年下の参加者はその若さ溢れる馬体に驚きの声を上げ、愛嬌のある芦毛のカラヴァッジオには多くの参加者が頭をなでて触れ合った。

 北海道市場ではセール会場において、模擬せりを実施。セールと同じように鑑定人が鑑定台に上がり、せり会場にはスポッターが配置され、実際にせり上げを体験し競走馬を購買する醍醐味を味わった。

 3日目は新冠町万世にあるビッグレッドファーム、日高町富川東にあるブリーダーズ・スタリオン・ステーション、苫小牧美沢にあるノーザンホースパーク、安平町早来源武にある社台スタリオンステーションを見学。通常は見学できない種牡馬や繁殖牝馬、当歳馬、通常は立ち入ることができない軽種馬関連施設などを目の当たりにしたツアー一行は感激しきりだった。