令和6年度地方競馬主催者軽種馬生産地現地検討会が行われる
9月5日、6日、NAR地方競馬全国協会(斉藤弘理事長)と公益社団法人日本軽種馬協会(河野洋平会長理事、以下JBBA)による、令和6年度地方競馬主催者軽種馬生産地現地検討会が行われた。
軽種馬生産地現地検討会は、地方競馬における競走馬資源の一環で、主催者幹部職員を対象にした軽種馬生産の実情視察。地方競馬主催者が生産地への理解を深めることを目的に2008年から実施されており、新型コロナウイルス感染症の影響により休止した期間があったが、今年で13回目を迎えた。
13回目の今年は、NAR地方競馬全国協会、JBBA、ホッカイドウ競馬、岩手競馬、浦和競馬、船橋競馬、大井競馬、川崎競馬、金沢競馬、笠松競馬、名古屋競馬、園田・姫路競馬、高知競馬、佐賀競馬の主催者、関東地方公営競馬協議会、全国公営競馬主催者協議会の職員が参加。千歳市にある新千歳空港に集まった参加者は5日、日高町富川駒丘にある門別競馬場に立ち寄ってから、2021年の兵庫ジュニアグランプリ(Jpn2)や2023年のエルムS(G3)などを制覇したセキフウ、2023年の高松宮記念(G1)、2021年のCBC賞(G3)などを制覇したファストフォース、2020年の高松宮記念(G1)、2019年のオーシャンS(G3)などを制覇したモズスーパーフレア、2019年の川崎記念(Jpn1)、2017年と2018年のマーキュリーC(Jpn3)などを制覇したミツバなどを育成した日高町平賀にあるファンタストクラブを視察した。
5日夕方からは新ひだか町静内吉野町にある静内エクリプスホテルにおいて、意見交換会を開催。意見交換会には生産地からHBA日高軽種馬農業協同組合の古川雅且代表理事組合長をはじめとした役員や職員、胆振軽種馬農業協同組合の田中芳郎代表理事組合長や職員、日高管内にある7つの軽種馬生産振興会の会長ら出席した。
意見交換会ではNARが地方競馬の開催成績、馬主の登録状況、調教師、騎手厩務員などの厩舎関係者や在厩馬頭数、出走奨励金や褒賞金、近年の地方競馬のトピックスなどを報告。続いて地方競馬主催者からの質問、生産地からの質問について活発な意見交換が行われた。意見交換会後は新ひだか町の大野克之町長を招いて懇親会を開催し、地方競馬主催者関係者と軽種馬生産者が親睦を深めた。
6日は2021年の菊花賞(G1)、2022年の天皇賞(春)(G1)と宝塚記念(G1)などを制覇したタイトルホルダー、2024年の宝塚記念(G1)などを制覇したブローザホーン、2024年のかしわ記念(Jpn1)などを制覇したシャマルを生産した新ひだか町の岡田スタッドの育成施設として知られる新ひだか町静内豊畑にあるノルマンディーファーム、2023年にジャパンダートダービー(Jpn1)、東京ダービー、羽田盃を無敗で制覇し、史上8頭目の南関東三冠を達成したミックファイアのふるさとである新ひだか町静内豊畑にある高橋ファーム、2017年の菊花賞(G1)などを制覇したキセキ、2022年のジャパンダートダービー(Jpn1)などを制覇したノットゥルノ、2021年の全日本2歳優駿(Jpn1)などを制覇したドライスタウトなどを生産・育成した日高町福満にある下河辺牧場を視察。生産地での強い馬づくりについて知見を広めた。