馬産地ニュース

北海道セプテンバーセールが開催される

  • 2024年09月20日
  • 最高価格アンジェリーブル203落札
    最高価格アンジェリーブル203落札
  • 最高価格馬アンジェリーブル2023
    最高価格馬アンジェリーブル2023
  • 高額第2位スパイスシャワー2023
    高額第2位スパイスシャワー2023
  • 高額第3位ピエノフィオレ2023
    高額第3位ピエノフィオレ2023
  • 牝馬最高価格ハーランズルビー2023落札
    牝馬最高価格ハーランズルビー2023落札
  • 牝馬最高価格馬ハーランズルビー2023
    牝馬最高価格馬ハーランズルビー2023
  • あいさつする組合長
    あいさつする組合長

 北海道セプテンバーセールは新ひだか町の北海道市場において9月17日(火)から19日(木)の日程で、日高軽種馬農協主催で行われた。上場頭数は534頭(牡231、牝303)で前年比2頭増、売却頭数は429頭(牡197、牝232)で前年比27頭増。売却率は80.34%となり、前年比4.77ポイント増。2022年に記録した77.78%を超えて、歴代最高となった。総売上げは2,255,220,000円で、過去最高だった昨年から58,080,000円減となったものの、現在のような形となった2019年以降では2番目の高額取引となった。

 購買登録者数は1,137名(前年1,134名)で、うちオンラインビッド本登録者数は79名(前年64名)と増加した。オンラインビッドで落札された馬は昨年の19頭から1頭減って18頭で、総額80,740,000円となった。

 最高価格馬は父ミスターメロディ、母アンジェリーブル(母の父クロフネ)の牡駒で、千葉県の小松芳子氏に27,500,000円で購買された。

 高額第2位は父モーニン、母スパイスシャワー(母の父フジキセキ)の牡馬で、千歳市の社台ファームに23,100,000円で購買され、高額第3位は父シニスターミニスター 、母ピエノフィオレ(母の父キングカメハメハ)の牡馬で、22,000,000円で札幌市の定蛇邦宏氏に購買された。

 牝の最高価格馬は父シルバーステート、母ハーランズルビー(母の父Harlan's Holiday)の産駒で、21,450,000円で新ひだか町の(有)ノルマンディーファームに購買された。

 種牡馬別平均価格では、昨年の2歳戦で新種牡馬として過去最高の61勝を記録したモーニンが16頭全頭売却の140,470,000円で首位。シニスターミニスターが6頭売却の80,300,000円で第2位。第3位には8頭売却のミスターメロディが70,510,000円で続き、上位を外国産種牡馬が占めることとなった。

 初産駒上場種牡馬については、マテラスカイが10頭売却で53,020,000円となった。

 団体購買は、JRA日本中央競馬会が12頭(牡5、牝7)を総額96,800,000円で購買。これらを含めた74頭の市場購買馬と9頭のホームブレッドで来年のブリーズアップセールに挑むこととなる。購買を担当したJRA日本中央競馬会の秋山健太郎氏は「しっかりと下見をして市場に挑み、予定していた12頭を購買することができた。今回のせりは遅生まれの馬が多かった印象だが、このせりに向けてしっかりと体づくりされた馬の中から選ばせてもらった。これらは基本に忠実な馬づくりを行い、購買者の方々に喜んでもらえるような馬を育てていきたい」と話した。

 セール終了後、HBA古川雅且代表理事組合長からは、「昨年とはセール日程が異なるので単純な比較はできないが、売却率が80%を超えたことは嬉しい。これは、地方競馬の馬券売上げが順調で、馬主の購買意欲が変わらないことが要因のひとつだと思うが、今回の市場には新しい購買者も増え、活発に競り合った印象がある。世界中どこにいてもせりに参加できるオンラインビッドについては定着してきた印象がある。来年のせり日程についてはオータムセール終了後に市場委員会等で検討し、速やかに報告したい」とのコメントがあった。
(注:せりにおける価格はすべて消費税込みで記載しています)