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JRA北海道シリーズの札幌開催が閉幕

  • 2024年09月03日
  • 多くのファンで賑わった札幌競馬場
    多くのファンで賑わった札幌競馬場
  • アジア競馬連盟トロフィーの表彰式
    アジア競馬連盟トロフィーの表彰式
  • 札幌リーディングジョッキーに輝いた武豊騎手
    札幌リーディングジョッキーに輝いた武豊騎手

 8月31日、札幌市中央区にある札幌競馬場において、7月20日から開催されていたJRA北海道シリーズの札幌開催が閉幕した。

 2024年度の札幌競馬は2開催14日間の日程で開催。2開催合わせての入場人員は昨年より21,240人増の204,562人。14日間合計の売得金は前年比103.3%の131,300,368,100円となった。

 最終週の札幌競馬場は、札幌市内で8月27日から9月1日まで開催された第40回アジア競馬会議に出席したアジア競馬連盟加盟国の競馬関係者も来場。31日は第3競走の3歳未勝利戦をサウジアラビア賞、第4競走の3歳未勝利戦をUAE賞、第5競走の2歳新馬戦を南アフリカ賞、第6競走の3歳以上1勝クラスをニュージーランド賞、第7競走の3歳以上1勝クラスをオーストラリア賞、第8競走の3歳以上1勝クラスを香港賞、第9競走の3歳以上2勝クラスをインディアトロフィー、第10競走の3歳以上3勝クラスをアジア競馬連盟トロフィー、第12競走の3歳以上2勝クラスをマレーシアC、9月1日の第9競走の2歳オープンをシンガポールターフクラブ賞、第10競走の3歳以上2勝クラスをフィリピントロフィー、第11競走の3歳以上オープンをタイランドCと銘打って実施した。

 31日の第10競走のアジア競馬連盟トロフィーは、武豊騎手が騎乗した5番人気のドナベティが優勝。表彰式ではアジア競馬連盟のウインフリート・エンゲルブレヒト=ブレスゲス会長が馬主の小川眞査雄氏と管理する矢作芳人調教師に、後藤正幸副会長が武豊騎手にアジア競馬連盟賞を贈呈した。

 札幌開催のリーディングジョッキーは、17勝をあげた武豊騎手が獲得。デビュー38年目にして初めて札幌リーディングに輝いた。武騎手は北海道記者クラブ賞を受賞。表彰式で「(札幌リーディングを獲得して)もちろんうれしいですが、ちょっと恥ずかしい気もします。これだけ長く札幌競馬に乗ったのも初めてですし、今年はケガもなく順調にここまできて、若手と一緒になって競馬を盛り上げることができたかなとおもいます。長く参戦するようになって3年目くらいですが、ようやくアウェー感もなくなってきました。日本の馬産地の北海道ということで、やはり競馬熱を感じますし、毎週たくさんのお客さんが来場してくれるのを見て、大きな励みになりましたので、ジョッキー全員で良い競馬をやろうという気持ちで乗っていました。(札幌では)若いジョッキーと話す良い機会もあり、若手が頑張っている姿というのもうれしく、励みになりますし、日本の騎手全体でレベルを上げていけているのかなとおもいます。最終日にもたくさんの方に競馬を応援してもらって、最終レースのスタート前の拍手は本当に感動的でした。来週から秋競馬ですが、また一生懸命、気を引き締めてみんなで良いレースをやっていきます。個人的にもたくさん楽しみなレース、馬が待っていますので、良い競馬をしていきたいとおもいます。本当にこの夏ありがとうございました」と話した。武騎手は函館開催の12勝を合わせて北海道シリーズの合計が29勝となり、初めて北海道リーディングジョッキーにも輝いた。

 また、札幌開催のリーディングトレーナーは、札幌2歳S(G3)を含めて12勝をあげた須貝尚介調教師が獲得。函館開催の2勝を合わせて北海道シリーズの合計が14勝となり、北海道シリーズのリーディングトレーナーにもなった。