北海道静内農業高等学校生産馬のマドリガルスコア2023がJRA日高育成牧場に入厩
8月28日、全国の公立高校で唯一、軽種馬生産を授業に取り入れてることで知られる、新ひだか町静内田原にある北海道静内農業高等学校の生産馬で、8月21日の北海道サマーセール3日目に、1,650,000円(税込)でJRA日本中央競馬会に購入されたマドリガルスコア2023が、浦河町西舎にあるJRA日高育成牧場に入厩した。
マドリガルスコア2023は、父がミスチヴィアスアレックス、母がマドリガルスコア、母の父がダンスインザダークという血統。2023年5月17日に生まれた鹿毛の牝馬になる。
マドリガルスコア2023の入厩には、小林忍教諭とともに生産科学科馬事コース2年生で装蹄師を志望する3人の生徒が同行。種田晄志さんは「自分はマドリガルスコア2023にはそれほどかかわっていませんが、先輩たち(生産科学科馬事コース3年生)が大事に育てていた姿を見ていました。結果を出して先輩たちに喜んでほしいとおもいます」と話した。
マドリガルスコア2023の入厩時の馬体重は394kg、ボディコンディションスコアは「5、5、5」だった。用意された馬房で採血を終えると、ほかの4頭とともに放牧された。3週間ほど夜間放牧で基礎体力をつけ、9月中旬から初期馴致を始めるという。
JRA日高育成牧場の浮島理場長は「ほかに購買した馬と同じですが、生徒さんがここまで大事に育ててきた馬ですので、ここから先はわたしたちに任せていただいて、来年4月のブリーズアップセールへ向けて、しっかりと馴致、調教していこうとおもっております。生徒さんや関係者の期待は感じております。その期待に応えられるよう、無事に競走馬になれるよう育てていきます」と話した。
北海道静内農業高等学校は1978年に開校。桜の名所として有名な二十間道路に隣接する周囲の恵まれた自然環境のもとで農業教育を通した魅力あふれる人材育成を担っている。軽種馬生産の授業は開校時からスタート。1999年まではアラブを生産していたが、2000年からサラブレッドを生産している。2002年にはサントゥールワンが益田優駿に優勝。JRAで3勝したユメロマンは母校で乗用馬として活躍している。現在は2頭の繁殖牝馬を繋養。今年はアツコが3月12日にミスチヴィアスアレックスを父に持つ鹿毛の牝馬を、ナリタトップスターが4月24日にカラヴァッジオを父に持つ鹿毛の牡馬を出産している。