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札幌競馬場でARC展示が始まる

  • 2024年08月16日
  • 札幌競馬場ではじまったARC展
    札幌競馬場ではじまったARC展
  • アジア競馬連盟加盟国(地域)の競馬場を紹介
    アジア競馬連盟加盟国(地域)の競馬場を紹介
  • JRAの環境への取り組みも紹介されている
    JRAの環境への取り組みも紹介されている

 8月10日、JRA北海道シリーズの第2回札幌競馬第1日がスタートした札幌市中央区にある札幌競馬場において、ARC展示が始まった。期間は9月1日まで。

 この展示は、アジア競馬会議(ARC)関連イベントのひとつ。アジア競馬会議(ARC)は、アジア・オセアニア・中東など27の競馬実施国(地域)が加盟する「アジア競馬連盟」(ARF)において、加盟国間にて持ち回りで開催される世界最大規模の競馬会議。アジアにおける競馬開催国の親善や相互理解、競馬による国際交流の促進を目的として、1960年に第1回大会を東京で開催。以降、日本では第8回(1969年)、第18回(1985年)、第32回(2008年)と過去4回とも東京で開催されていたが、今年の第40回大会ははじめて札幌で開催される。

 ARC展示は札幌競馬場スタンド4階展示スペースで開催。展示スペースでは香港にあるシャティン競馬場、ハッピーバレー競馬場、オーストラリアにあるフレミントン競馬場、ランドウィック競馬場、ニュージーランドにあるエラズリー競馬場、リカルトンパーク競馬場、サウジアラビアにあるキングアブドゥルアジーズ競馬場、アラブ首長国連邦にあるメイダン競馬場、南アフリカにあるケニルワース競馬場、グレイヴィル競馬場など、アジア競馬連盟の加盟国(地域)にある競馬場の特色や主な競走をパネルで展示。また、その横ではUMACA・スマッピー投票による二酸化炭素と排出物の削減、ペットボトルごみを調教ゼッケンにリサイクルするなどの資源の再利用、バイオマス発電による二酸化炭素と排出物の削減、ダートコースの砂など資源の再利用といったJRAの環境への取り組みも紹介されている。

 第40回アジア競馬会議札幌大会は8月27日から9月1日まで、札幌市内で開催。ウィンフリート・エンゲルブレヒト=ブレスゲスアジア競馬連盟会長による基調講演、後藤正幸アジア競馬連盟副会長による基調講演、武豊騎手とクリストフ・パトリス・ルメール騎手によるパネルディスカッション、ビッグレッドファームの岡田紘和氏、ノーザンファームの吉田俊介氏、社台ファームの吉田哲哉氏らによるパネルディスカッションなど、レース、ファン、賭け、生産、馬の福祉といった話題について取り上げられるほか、札幌競馬場ではアジア競馬会議開催を記念した記念競走が行われるという。