馬産地ニュース

日本軽種馬協会静内種馬場で生産育成技術者研修の体験入学会が行われる

  • 2024年07月31日
  • JBBA静内種馬場で行われた体験入学会
    JBBA静内種馬場で行われた体験入学会
  • 第46期生の研修の様子を見学した
    第46期生の研修の様子を見学した
  • 騎乗訓練中の第46期生
    騎乗訓練中の第46期生

 7月27日、28日、公益社団法人日本軽種馬協会(河野洋平会長理事、以下JBBA)は、新ひだか町静内田原にあるJBBA静内種馬場研修所において、生産育成技術者研修の体験入学会を実施した。

 この体験入学会は生産育成技術者研修の体験により、牧場の仕事への理解と、進路の参考としてもらうことを目的としたもの。体験入学会は7月27日、28日と8月26日、27日の2回予定しており、第1回の今回は北海道、埼玉県、千葉県、静岡県、愛知県、滋賀県、大阪府、熊本県と全国各地から、17歳から36歳までの男性9人、女性3人の合計12人が参加した。

 JBBA静内種馬場研修所に集まった12人は、最初に研修寮において研修概要の説明を受け、研修ビデオを鑑賞。続いて今年4月に入講して研修に励む第46期生の研修の様子を見学した。

 その後はJBBA静内種馬場の施設や種牡馬を見学。世界的名種牡馬として知られるカラヴァッジオやクロノジェネシス、ビッグウィーク、ステラヴェローチェなどの父で23歳になっても元気いっぱいのバゴと対面した。

 夕方になってからは第46期生や生産育成技術者研を修了して生産育成牧場で働いている研修生OBらを交えてバーベキューで懇親会を開催。参加者は研修の様子や寮生活、研修修了後の進路などについていろいろ質問し、自身の研修生活に思いを馳せた。

 翌28日は早朝からの厩舎作業や曳き馬、手入れ、乗馬、乗馬シミュレーターを体験。馬と身近に接する機会を得た。

 JBBAの生産育成技術者研修は、全国で初めてとなる牧場就業者向けの研修として、1990年秋に開講。30年以上の歴史を有し、今年3月に研修を修了した第45期生までに508人を競馬サークルに送りだしてきた。

 研修期間は1年間で就職率は100%。研修生OBは軽種馬生産育成界で新たな活力となる原動力として、サークル内外から高い評価を得ている。

 2025年4月に開講する第47期生産育成技術者研修の応募要項は、応募資格が研修入講時に中学卒業以上の学歴を有する者、研修修了後、必ず競走馬の生産・育成の牧場に3年以上就労できる者、作業及び騎乗訓練を行うのに支障のない者、となっている。募集人員は18人。選考試験は面接、作文、口頭試問、運動適性検査で9月中旬を予定している。試験地は、北海道、東京、関西、九州の4か所。研修費用は、研修生自己負担額が年間10万円、寮費、授業料は無料、寮外からも通うことも可能(交通費、住居費は個人負担)、就学奨励金制度あり、となっている。

 JBBAは参加者に対し「この研修は世界で活躍できる幅広いホースマンの養成を行っています。競走馬の生産・育成牧場への就業を目指す方を応援しています」と説明していた。