門別競馬場で北海道地方競馬運営委員会が行われる
7月25日、日高町富川駒丘にある門別競馬場において、令和6年度第1回北海道地方競馬運営委員会が行われた。
北海道地方競馬運営委員会は北海道知事の付属機関。地方競馬の円滑な運営を期するため設置されている。委員は関係行政機関の職員及び学識経験者で知事が任命し委嘱。任期は2年となっている。
第1回北海道地方競馬運営委員会には、北海道大学大学院経済学研究院教授である平本健太北海道地方競馬運営委員会委員長、CJコミュニケーション代表の石川めぐみ氏、一般社団法人umanowa代表取締役の糸井いくみ氏、北海道農業協同組合中央会副会長理事の小椋茂敏氏、まちづくり観光デザインセンター代表のかとうけいこ氏、北海道新聞編集局次長の佐藤元彦氏、公益社団法人北海道観光機構専務理事の中村智氏、西村牧場代表でしずない農業協同組合代表理事組合長である西村和夫副委員長、フリーライターの山下広貴氏のほか、オブザーバーとして一般社団法人北海道軽種馬振興公社事務局長の濱田敬一氏、随行者として北海道農業協同組合中央会札幌支所支所長の平野茂貴氏と北海道農業協同組合中央会札幌支所主査の小林直弘氏が出席。事務局の北海道農政部競馬事業室からは安田貞彦室長、庄司好明参事、福士泰史主幹(競馬推進)、田島健一主査(企画)、宮本虎和主事が出席した。委員会開催前には老朽化した住宅や厩舎など門別競馬場の施設を見学し、現在行っている施設整備の工事の進展を見守った。
委員会では令和5年度ホッカイドウ競馬の収支状況と令和6年度ホッカイドウ競馬の開催状況について、ホッカイドウ競馬の収支構造について事務局が説明。「令和5年度のホッカイドウ競馬は、4年連続で発売額が500億円の大台を確保し、業務協力金収入も当初計画を上回るなど収入が好調に推移した結果、単年度収支は30.2億円の黒字になった」とした。
委員会たちはホッカイドウ競馬をもっとアピールするための質問や改善策、門別競馬場に足を運んでもらうための私案など積極的に発言。平本委員長は「本日はホッカイドウ競馬を今後より魅力的なものにするご提言をいただきました。いまのところ500億円台の売上をここ数年続けておりますし利益も出ていますが、この状況が未来永劫続くわけではございません。中長期的にはどういう方向性で盛り上げていくのか、これまでとは違った議論が必要になってきます。今後、ホッカイドウ競馬が持続可能になり、かつ、永続的に発展していけるよう地方競馬運営委員会が進んでいけばよいとおもいます」と話した。