浅利英明調教師の講習講話会が行われる
7月25日、浦河町西舎にある公益財団法人軽種馬育成調教センター(BTC、草野広実理事長)の研修寮(あかしあ寮)1階研修室において、浅利英明調教師の講習講話会が行われた。
この講習講話会はBTC育成調教技術者養成研修の一環。講習講話会にはBTC育成調教技術者養成研修第42期生が出席し、草野理事長をはじめとした役職員が見守った。
講師を務めた浅利調教師は、1985年生まれ、神奈川県の出身。2004年4月にBTC育成調教技術者養成研修の第22期生として入講。研修修了後の2005年4月に千歳市東丘にある社台ファームに入社した。2009年7月にJRA日本中央競馬会の競馬学校厩務員課程に入学。2013年2月に美浦の栗田博憲厩舎の調教助手になった。2014年4月に美浦の加藤征弘厩舎の調教助手となり、2023年12月に調教師試験に合格した。BTC研修の修了生がJRAの調教師になるのは、2016年に免許を取得した青木孝文調教師、2020年に免許を取得した杉山佳明調教師、2022年に免許を取得した小栗実調教師、2023年に免許を取得した河嶋宏樹調教師に次いで5人目になる。
第42期生は「BTC研修中に苦労したことは?」、「調教師として騎手を選ぶ基準はありますか?」、「馬と接するうえで大事にしていることは?」、「社台ファームに入社して得た経験を教えてください」、「調教師としてどんな馬を育てていきたいですか?」、「馬に乗るときに心がけていることは」、「馬の仕事をしているうえで、うれしいこと、楽しいこと、大変なことを教えてください」、「血統の勉強法を教えてください」、「研修修了後にBTC研修中にやっておけばよかったと後悔したことはありますか?」、「厩務員課程を受験するうえでのアドバイスをお願いします」、「調教師試験では1日何時間、どのような勉強をしましたか?」、「調教師として生産牧場や育成牧場に求めることは?」、「馬に乗っていてうまくいかないときのモチベーションの保ち方は」などと質問。浅利調教師は自身の経験や具体例を示して真摯に答え「1年間しかないこの研修を大事にしてほしいです」と話した。
第42期生は「本日はわたしたち研修生のためにこのような講習を開いていただきまして、ほんとうにありがとうございます。今回の講話を受けてわたしたちも、1年後、3年後、10年後と、もっと上を目指せる人材になりたいとおもいました。忙しいなか貴重な時間を割いていただきありがとうございました。」と感謝した。