馬産地ニュース

北海道セレクションセールが開催される

  • 2024年07月26日
  • 110,000,000円(税込)で売却された「スターズアイランド2023」
    110,000,000円(税込)で売却された「スターズアイランド2023」
  • 高額2位の「エスミラクル2023」
    高額2位の「エスミラクル2023」
  • 牝馬の最高価格の「レインオンザデューン2023」
    牝馬の最高価格の「レインオンザデューン2023」
  • 表彰されたイグナイターの関係者
    表彰されたイグナイターの関係者
  • 視察に訪れた吉田正義JRA日本中央競馬会理事長(写真右から二人目)
    視察に訪れた吉田正義JRA日本中央競馬会理事長(写真右から二人目)

 7月22日、23日、24日、HBA日高軽種馬農業協同組合(古川雅且代表理事組合長)が主催する北海道セレクションセールが、新ひだか町静内神森にある北海道市場において開催された。

 800頭以上の上場申込から選定された484頭(牡339頭、牝145頭)が上場されて、うち412頭(牡290頭、牝122頭)を売却。売却総額は7,917,360,000円(税込)、売却率は85.12%、平均価格は19,216,893円(税込)だった。

 開催に先立って古川雅且市場長は「本日は多数のご購買登録、ご来場いただきまして、まことにありがとうございます。さて、今年のセレクションセールは、800頭以上の上場申込の中から500頭に厳選いたしました馬を上場することになり、去年より多い3日間開催となりました。そのなかでも140頭を厳選いたしましてプレミアムセッションとして本日上場いたします。二日目、三日目も好素質馬が揃っておりますので、活発なご購買、お声がけをよろしくお願いいたします。なお、昨年の夏の猛暑を受けまして館内に空調設備を整えましたので、快適なせりをお楽しみいただきたいとおもいます」とあいさつ。2019年の北海道サマーセール取引馬で、2023年のJBCスプリント(Jpn1)を制覇したイグナイターの所有する野田善己氏と管理する新子雅司調教師には栄誉を称えるトロフィーが贈られた。

 最高価格は、浦河町東栄にある(有)笠松牧場生産「スターズアイランド2023」(牡、父キズナ)。110,000,000円(税込)で坂口直大氏に購買された。本馬は2021年のJBCLクラシック(Jpn1)、マリーンC(Jpn3)、2022年のTCK女王盃(Jpn3)などを制覇したテオレーマの半弟。110,000,000円(税込)での売却は、北海道セレクションセールにおいて史上2番目の高額取引となる。

 高額2位は新ひだか町静内神森にある(有)グランド牧場が生産した「エスミラクル2023」(牡、父フィレンツェファイア)。竹園正継氏に92,400,000円(税込)で売却された。

 高額3位は2頭で、岡本真二氏が購買した(有)グランド牧場生産の「ゴールドチェイス2023」(牡、父ドレフォン)と、(同)DMM.comが購買した新ひだか町静内真歌にある(有)飛野牧場生産の「レインオンザデューン2023」(牝、父オルフェーヴル)で88,000,000円(税込)。「レインオンザデューン2023」は牝馬の最高価格になった。

 JRA日本中央競馬会は28頭を総額298,100,000円(税込)で購買。オンラインビッド落札数は22頭で総額328,350,000円(税込)だった。

 北海道セレクションセール初日のプレミアムセッションには、吉田正義JRA日本中央競馬会理事長が視察。「立派な馬が多いのでよいせりになることを期待しています。日本の競馬は生産から育成、調教、そして競走、また生産に戻るというよいサイクルが続いていますので、生産者のみなさまにおかれましては、これからも優秀な馬を生産していただきたいとおもいます」と話した。